こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です
DTM(デスクトップミュージック)を始めようとするとき、多くの人が最初に迷うのが「どのMIDIキーボードを選べばいいの?」ってことですよね
この記事では、選び方のポイントやおすすめの製品を、できるだけわかりやすく説明していきます。これを読めば、自分にぴったりのMIDIキーボードを見つけるための基礎知識が自然と身につくはずです!
MIDIキーボードとは?
まずは、MIDIキーボードが何なのかを簡単に説明しますね
MIDIキーボードは、シンセサイザーのように鍵盤が付いたデバイスで、パソコンや音楽制作ソフト(DAW)に接続して、音楽を制作するために使います
鍵盤を叩くことで音を入力し、メロディやコード進行を自分の思いのままに作ることが可能です
MIDIキーボードは、DTMで「音を出すための指令を与える」役割を持つ機器です。鍵盤を押すとMIDI信号がパソコンに送られ、その信号に基づいて音源ソフトが音を鳴らします
つまり、MIDIキーボード自体には音源が内蔵されておらず、パソコンのソフトウェア音源と組み合わせて音楽制作を進めるわけです。このおかげで、工夫次第で様々な音楽表現が可能になるのが特徴です
DTMを始める際の全体的なガイドとして、以下の記事も参考になります!
【DTM初心者向け】最初は何から始める?必要な機材とカンタンな始め方を徹底解説!
DTM初心者がMIDIキーボードを選ぶときに考えるべきポイント
1. 鍵盤数と鍵盤タイプ
最初に考えるべきポイントは鍵盤の数です。一般的には25鍵、37鍵、49鍵、61鍵、88鍵のモデルが存在します。それぞれの鍵盤数ごとのメリットとデメリットを以下に表でまとめました
鍵盤数 | メリット | デメリット |
---|---|---|
25鍵 | 非常にコンパクトで持ち運びしやすい。限られたスペースでも使える | 音域が狭いため、複雑な演奏には不向き |
37鍵 | コンパクトで持ち運びやすいが、25鍵よりも音域が広い | 高度な演奏には音域が少し不足する場合がある |
49鍵 | 音域が広く、基本的なメロディからコード演奏まで対応可能。初心者に最適なバランス | 25鍵や37鍵に比べるとやや大きめで持ち運びには不便 |
61鍵 | 音域が広く、ピアノ演奏に近い演奏が可能 | サイズが大きいため、持ち運びや設置にスペースが必要 |
88鍵 | ピアノと同じフルサイズで、本格的な演奏が可能 | 非常に大きく重いため、持ち運びが困難で初心者には扱いにくい |
初心者には、25鍵から49鍵のコンパクトなモデルがおすすめです。これらは持ち運びがしやすく、基本的な音楽制作に必要な範囲を十分にカバーできるため、最初の一台として扱いやすいバランスが取れています
また、鍵盤のタイプも重要です。MIDIキーボードには軽いタッチの「シンセタッチ」からピアノに近い「セミウェイト鍵盤」や「フルウェイト鍵盤」までさまざまです
ピアノ経験がある方は、セミウェイトやフルウェイトを好むかもしれませんが、初心者には軽めのシンセタッチのものが操作しやすくおすすめです
鍵盤数ごとの大きさは、以下の画像を参考にするとイメージしやすいです(例:M-Audioの「Keystation」シリーズ)
2. 価格帯と予算
MIDIキーボードは価格帯が広く、数千円から数万円まであります。初心者の方におすすめの予算は1万円から3万円程度です。この価格帯には、基本的な機能が揃った製品が多く、無理なく音楽制作を始められるでしょう
また、高価格帯の製品には多機能なコントロールボタンや良質な鍵盤が備わっていますが、最初からこれらに投資する必要はありません
以下に、価格帯ごとの特徴をまとめた表を追加しました
価格帯 | 特徴 | 初心者向けのおすすめ度 |
---|---|---|
数千円~1万円 | 基本的な操作が可能。非常に安価で手軽に始められるが、品質や鍵盤の数が制限されることが多い | ★★☆☆☆ |
1万円~3万円 | 基本的な機能が揃っており、鍵盤数も十分。コストパフォーマンスに優れ、初心者には最適なバランス | ★★★★☆ |
3万円以上 | 高品質な鍵盤、多機能なコントロール。プロフェッショナルな使用に対応するが、初心者には少し過剰かも | ★★★☆☆ |
3. パッドやノブの有無
MIDIキーボードには、鍵盤以外にもドラムパッドやノブ、フェーダーなどのコントローラーが付いているものもあります
これらの機能があることで、ビート制作やエフェクトの調整が直感的に行えるため、より自由な表現が可能になります。ビート制作に興味がある方には、パッド付きのMIDIキーボードを選ぶと楽しさが倍増しますよ
4. 接続方法:USB、Bluetooth
ほとんどのMIDIキーボードはUSB接続で、PCと簡単に繋ぐことができます。最近では、ケーブルレスで便利なBluetooth接続に対応したモデルも増えています
もしもケーブルの煩わしさから解放されたい場合は、Bluetooth対応のものを選ぶといいでしょう。ただし、遅延が発生することがあるため、リアルタイムの演奏には向いていない場合もあります
5. 対応するDAWソフト
MIDIキーボードを選ぶ際、自分が使っている(または使おうとしている)DAWソフトと相性が良いかも重要です
たとえば、Ableton Liveを使用している場合、同社の「Ableton Push」や「Novation Launchkey」は非常に使いやすく最適化されています
また、Logic ProやFL Studioと相性が良いキーボードも存在するので、事前に確認しておくと良いでしょう
初心者におすすめのMIDIキーボード 5選
ここからは、特に初心者におすすめしたいMIDIキーボードを5つ紹介します。それぞれの特徴を解説していきますので、あなたのニーズにぴったりのものを見つけてください
1. Novation Launchkey Mini MK3
- 25鍵のコンパクトなデザインで、16個のベロシティ対応パッドを搭載。Ableton Liveとの高い互換性を持ち、直感的な操作が可能です
- 持ち運びやすさとビート制作を重視する初心者に最適です
項目 | 詳細 |
---|---|
鍵盤数 | 25鍵 |
鍵盤サイズ | ミニ鍵盤 |
ペダル対応 | サステインペダル対応 |
コントロール機能 | 16パッド, 8ノブ, タッチストリップ |
Bluetooth対応 | 非対応 |
電源 | USBバスパワー |
サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) | 330mm x 172mm x 41mm |
付属品 | Ableton Live Lite, ソフトウェアパッケージ |
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2. Akai Professional MPK Mini MK3
- 25鍵のミニサイズで、8つのベロシティ対応パッドとノブを装備。内蔵音源を持ち、PCなしでも演奏可能です
- 多機能性と携帯性を求める初心者に適しています
項目 | 詳細 |
---|---|
鍵盤数 | 25鍵 |
鍵盤サイズ | ミニ鍵盤 |
ペダル対応 | サステインペダル対応 |
コントロール機能 | 8パッド, 8ノブ, 4方向サムスティック |
Bluetooth対応 | 非対応 |
電源 | USBバスパワー |
サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) | 318mm x 181mm x 44mm |
付属品 | MPC Beats, ソフトウェアパッケージ |
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3. KORG microKEY2-37
- 37鍵のナチュラル・タッチ・ミニ鍵盤を採用し、USBバスパワーで駆動。シンプルな設計で、初心者でも扱いやすいモデルです
- 鍵盤数を重視しつつ、コンパクトさも求める初心者に向いています
項目 | 詳細 |
---|---|
鍵盤数 | 37鍵 |
鍵盤サイズ | ナチュラル・タッチ・ミニ鍵盤 |
ペダル対応 | サステインペダル対応 |
コントロール機能 | ピッチベンドホイール、モジュレーションホイール |
Bluetooth対応 | 非対応 |
電源 | USBバスパワー |
サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) | 565mm x 139mm x 54mm |
付属品 | ソフトウェアライセンスカード |
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4. Novation Launchkey 49 MK4
- 49鍵のフルサイズ鍵盤で、16個のベロシティ対応パッドと8つのノブを搭載。主要なDAWとの高い互換性を持ち、スケールモードやコードモードなどの機能も充実しています
- より多くの鍵盤と機能性を求める初心者に適しています
項目 | 詳細 |
---|---|
鍵盤数 | 49鍵 |
鍵盤サイズ | フルサイズ鍵盤 |
ペダル対応 | サステインペダル対応 |
コントロール機能 | 16パッド、8ノブ、9フェーダー、ピッチ&モジュレーションホイール |
Bluetooth対応 | 非対応 |
電源 | USBバスパワー |
サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) | 789mm x 258mm x 77mm |
付属品 | Ableton Live Lite、ソフトウェアパッケージ |
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5. Native Instruments Komplete Kontrol M32
- 32鍵のコンパクトなデザインで、8つのタッチセンサー式ノブを装備。同社のソフトウェアとの統合性が高く、豊富な音源を活用できます
- ソフトウェアとの連携を重視し、コンパクトさを求める初心者に最適です
項目 | 詳細 |
---|---|
鍵盤数 | 32鍵 |
鍵盤サイズ | ミニ鍵盤 |
ペダル対応 | サステインペダル対応 |
コントロール機能 | 8つのタッチセンサー式ノブ、2本のタッチストリップ、有機ELディスプレイ |
Bluetooth対応 | 非対応 |
電源 | USBバスパワー |
サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) | 475mm x 167mm x 50mm |
付属品 | KOMPLETE KONTROLソフトウェア、KOMPLETEインストゥルメント&エフェクトのコレクション、MASCHINE Essentials、Ableton Live 11 Lite |
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MIDIキーボードを使った音楽制作の始め方
MIDIキーボードを手に入れたら、次は実際に音楽を作り始めるステップです。ここで、初心者向けに簡単なセットアップ手順を紹介します
- ソフトウェアのインストール:まず、使いたいDAWソフトをインストールします。多くのMIDIキーボードには付属ソフトがあるので、それを活用しましょう
- MIDIキーボードを接続:USBまたはBluetoothでPCに接続します。接続すると自動で認識することが多いです
- 音源の設定:DAWソフト上でMIDIキーボードを入力デバイスとして設定し、ソフトウェア音源を選びます
- 演奏と録音:鍵盤を叩いて音を鳴らし、気に入ったメロディができたら録音します。これを繰り返すことで楽曲を完成させます
最初はシンプルなメロディから始めて、徐々に複雑な曲作りに挑戦してみてください。何よりも楽しむことが大切です!
まとめ:自分に合ったMIDIキーボードを見つけて音楽制作を楽しもう
MIDIキーボードの選び方について、鍵盤数、予算、パッドやノブの有無、接続方法、そして対応するDAWなど、様々な視点から解説しました
初心者にとっては情報量が多いかもしれませんが、一歩ずつ確実に進めていけば、あなたにぴったりのMIDIキーボードを見つけることができるはずです
音楽制作は無限の可能性を秘めています。自分に合ったMIDIキーボードを手に入れて、楽しみながら一歩ずつスキルを磨いていきましょう!