こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です!
「がんばってるのになかなか結果が出なくて焦る・・・」
「もしかしたら自分には才能がないんじゃないかな・・・」
「全然上手くならないし、一向に上達してる気がしない・・・」
上記のような悩みを解決します!
「才能」は存在しない?!
なかなか上達しないと、「自分には才能がないのかもしれない」と不安になったり、焦ったりしてしまいますよね
でも、実は「才能」という言葉はその存在自体がとっても曖昧なものなんです
超一流とそうでない人を分けるモノって?
スポーツや音楽、チェスなどのさまざまな分野の「超一流」のプロフェッショナルを、約30年間にわたって研究してきたフロリダ州立大学のアンダース・エリクソン教授は・・・
「超一流とそうでない人を分けるのは、練習時間と練習の質のみである。よって、生まれながらの天才は存在しない」
という結論に至っています(教授の本→「超一流になるのは才能か努力か?」)
長期間、質の高い練習(限界的練習法)を行うことでもっとも変化するのは「脳」です
実際、MRIでスキャンした脳画像の調査では「能力の正体=脳の変化」だということが判明しました
また、身長や骨格以外などの身体的特徴以外に、トッププレイヤーに共通する遺伝的特徴もなかったそうです!
「才能」の罠に気をつける
世間では、「才能があればすべてが上手くいく。上手くいかないのは自分に才能がないせいだ」という考えが常識であるかのように思われてますよね
でも、コレは大きな勘違い!
実際は、才能が結果を決めているんじゃなくて、結果が才能を決めているんです
つまり・・・
- 結果が出てる人を見たとき→「才能があったから」結果が出せたのだと考える
- 結果が出ないとき→「もともと才能がないから」結果が出ないのだと考える
ということです。まさに結果から才能を判断している証拠ですよね
「えー、でも同じ時期に始めたのに自分よりも上手い人たくさんいるよ?」
うん、たしかに。Twitterとか見てると、あまりのレベルの差に愕然とすることもありますよね・・・
ただし、知っておいてほしいのは、結果を出してる人はみんな間違いなく練習(勉強)してるし、作品作りに時間投資をしてるってことです
急に上手くなったように見える人でも、実は過去にギターやドラムの演奏経験があったり、小さい頃にピアノを習っていることがほとんど
本当の意味でゼロから音楽を始めて、短期間でスパーンと上達する人はまずいないと考えていいです。天才と名高いモーツァルトでさえ、かなり誇張されて話が伝えられているそうですからね・・・
ここまでのまとめ
ここまでの話のポイントは以下の2つです
- 才能なんて存在しない
- 質の高い練習を継続することで着実に上達する
「自分には才能がないのでは?」という不安から来る焦りは、だいぶ軽減できたのではないでしょうか
続いて、より具体的に「焦り」の対処法を見ていきますね
上達に焦ったときの2ステップ対処方法
①焦りや不安を感じてしまう原因を探る
「どうして自分は上達しないことに焦りや不安を感じてしまうの?」という疑問をひも解いていきましょう
焦りや不安を感じてしまう原因はいくつかあると思いますが、主に以下の2つが多いのではないでしょうか
- 「もう○○歳だしなあ」という年齢に対する不安と焦り
- 「自分には才能ないかもしれないしなあ」という適性に対する不安と焦り
年齢のことにしても、才能のことにしても、共通していることは・・・
「上達してやりたいことがある」
ということです。
「将来は音楽の仕事ができたらいいなあ」
「プロのボカロPとして活動していきたいなあ」
「○○歳までにはこのぐらい上手くなっていたいなあ」
上記のような「上達してやりたいことがある」から、「早く上手くなりたい」と気持ちだけが先行してしまい、焦りや不安を感じてしまうのではないでしょうか
そんなときは、「もし音楽で収入を得られなくてもDTMが上手になりたい?」と自問自答してみるのがおすすめです
もしどうしても音楽を仕事にしたいというのであれば、学習や練習の質を最大限に高めて、あらゆることよりもDTMを優先させる覚悟が必要になるでしょう
でも、もし「あと10年かけて最強のDTM能力を手に入れられればそれでいい!」と考えられたら、少なくとも「今できないことに対する焦り」は軽減するはずです
「うん、今はできなくて当たり前。あと10年あるんだし、コツコツやっていけば絶対に目指してる場所には到達できるな!」みたいな
ちなみに、僕が考えてみた結果、「80歳までに久石譲大先生のような曲を書けるようになってればヨシ!」という結論に至ったので、今できないことに対する焦りはとりあえずなくなりました◎
場合によっては焦りや不安がモチベーションになったりもしますが、トータルで見るとマイナス要素のほうが多いので、できるだけ早い段階で手放すことをおすすめします!
②どういう状態になったら「上手くなった」と言えるのかを考える
上達に焦りを感じたときは、一度冷静になって「上手くなったってどういう状態を言うのかな?」と考えてみましょう
「こうなったら"上手くなった"って言えるかも」
「ここまで行ったら"上達した"って言えるかも」
「このぐらい進んでたら"成長してる"って言える」
ということを、できるだけ正確な言葉で具体化していきます
曖昧だった「上手」という概念をていねいに言語化することで、理想の状態と今の自分のギャップを正確に分析できるようになります
この「理想と現実のギャップ」が自分の課題であり、今後乗り越えていくべき壁です!!!!
焦りを加速させないための3つのコツ
①「思いついたことを全部やる」はダメ
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」となんでもやろうとしてしまうと、結局、どれも中途半端になって焦りが加速してしまいます・・・
課題は1つずつ、短時間に全力集中して取り組んでいきましょう
②ハードルの高すぎる目標設定は避ける
「あと1年で米津玄師倒たる!」などのようにハードルの高い目標を設定しても、今の自分とのギャップがありすぎると劣等感や焦燥感が加速してしまいます・・・
上達のためには、日々のコツコツした積み上げが必要です。なるべく実行のハードルを下げて、習慣化することを優先していきましょう
③成長には時間がかかるということを知っておく
成長には、「プラトー現象」と呼ばれる「成長を感じられなくなる時期」が必ずあります
つい「練習量に対してまっすぐ上達していく」と思ってしまいがちですが、実際は練習量と上達度がきれいに比例して伸びていくことはまずないんですね
停滞期の「プラトー」を乗り越えながら成長をしていくので、上達度を占めるグラフは段々になります
成長が頭打ち(プラトー現象)になったときは、以下の手順で乗り切りましょう
- プラトー現象に陥っていることを認識する
- 学習・練習方法に新しい工夫を加えてみる
- いったん距離をおいて、再び戻るタイミングを決めておく
成長の停滞はどんな人でも必ず陥る現象なので、気を落とさなくても大丈夫。成長痛みたいなものです!
着実に上達していくための5つの方法
着実に上達していくためには、「継続する理由を強めて、続けられない理由を弱くする」が鉄則です
具体的には、以下の5つの方法がおすすめです
- 心的イメージの具体化
「理想の姿と現在の自分のギャップを明らかにする」 - コンフォートゾーンからの脱却
「同じことの繰り返しは能力の停滞と弱体化につながる」 - インプット・アウトプット・フィードバック
「理想と現在のギャップを埋めていく」 - 集中するための時間を確保
「長時間の70%よりも短時間の100%を心がける」 - プラトー現象に陥ったときの対処法
「頭打ちになったときの対策をあらかじめ考えておく」
ひとつずつ詳しく見ていきます
①心的イメージの具体化
理想の姿と現在の自分のギャップを明らかにする段階です
心的イメージがしっかりしていないと、何のための練習(学習)かがわかりにくくなって、効果が半減しちゃいます・・・
ただ漠然と耳コピしているだけでは、作曲スキルは磨かれません。まずは、自分が目指すべき明確な目標を決めましょう!
ゴールを決めていないと、「大阪に行きたいのに東京行きのバスに乗っちゃった」みたいなことが平気で起きますからね
「学びたいポイントを1つに絞る→集中的に取り組む→成果を作品作りで試す」までがワンセットです
②コンフォートゾーンからの脱却
居心地のいいゾーンから抜け出すことを意識します。同じことの繰り返しは、能力の停滞と弱体化につながるので!
いわゆる「手グセ」のような感覚で曲を作っているだけでは、それ以上の成長は望めません・・・
③インプット・アウトプット・フィードバック
理想と姿と現在の自分のギャップを埋めていく段階です
心的イメージに近いアウトプットのためには、インプットやフィードバックを増やすことが有効です
ただし! 一番大切なのは、アウトプットを起点にすること◎
言い換えるなら、作品作りと作品の発表を中心にやっていくということですね
ヒント①
効率的にインプット・アウトプット・フィードバックを回していくためには、以下の4つをひたすら繰り返しましょう!
- 学習
作品作りの上達のために必要な知識をインプット。難しいことは後回しにして最低限の情報のみに絞る。 - 実践
学んだことを基に実践。楽しみながらやることで学習効率がアップする。最重要課題はとにかく作品を完成させること。 - 発表
SNSなどに作品を公開。よくある勘違い「×上手くなったら発表する ○上手くなるために発表する」。自分の成長を褒めてあげることが一番大事。 - 分析
発表で得られたフィードバックを自分なりに分析。問題点を洗い出し、改善策を練る。分析なくして上達なし!
ヒント②お手本を用意する
曲を作るときは、お手本(リファレンス曲)を何曲か用意しましょう
「えー、お手本を用意するなんてダサいよ」
「上手な人はお手本なんて用意しないでしょ」
「お手本を用意するって曲をパクれってこと?」
↑コレぜんぶ勘違いです
実は、プロの方ほど作品作りのための資料を入念に準備してます
自分がまったく知らないものを「想像だけ」で作るのは絶対に無理ですよね
リファレンス曲という資料を用意することで、「こういう曲が作りたい!」というイメージがかなり具体的になります
ただし、お手本はあくまでも参考資料なので、そのままマネしては意味がありません
「自分が作りたい曲の方向性を示してくれる方位磁石みたいなもの」と思っておきましょう
ヒント③気付いたことはメモしておく
これからできるようになりたいことや気づいたことは、思いつく度に箇条書きでメモしておくといいです
メモができるということは、自分の課題をちゃんと明確化できているということ
逆に、
「うまく言葉で説明できない」
「なんかひっかかるんだけど、原因がわからない」
というときは、まだインプットが足りていないのかもしれません
こういった場合でも、できるだけ自分の言葉に落とし込むことが大切です
ぼんやりとでも文章化できれば、TwitterやYahoo!知恵袋などでで質問したときに答えが返ってくる可能性がぐんとアップします!
自分の課題とその解決法を、小学生にでも説明できるレベルまで整理することを目指しましょう
③勉強や練習をするときは体系化された知識と手法を正しく学ぶ
作曲の歴史はとっても長いので、ありがたいことに先人たちがあらゆる知識と手法を「音楽理論という攻略本」で後世に残してくれています
理論を完全に理解してなくても曲は作れますが、「もっと効率的かつ魅力的な曲を作りたい!」と思ったらいつかは必ず勉強することになるんじゃないでしょうか
今すぐにイチから勉強する必要はありませんが、ムダな努力をしないためにも「作曲にはすでに体系化された知識と手法がある」ということだけは頭の片隅においておいたほうがよさそうです◎
④集中するための時間を確保
DTM上達のための勉強や練習は、常に「全力」で行いましょう。長時間の70%よりも短時間の100%が大事です
筋トレだって、今の自分が持ち上げられるギリギリの重さでトレーニングするから筋肉がついていきますよね
勉強や練習で全力を避けていると、曲を作ったときにも
「この曲は全力じゃなかったから・・・」
「ちょっとスランプかもしれないから・・・」
という言い訳ができてしまいます
全力でやるから楽しいし、全力でやるから心の底から悔しく思えるんですね
まずは「ココだけは絶対にどうにかしたい! 直したい!」という一点にのみ集中して取り組んでいきましょう
思いついたことをぜんぶやろうとすると焦りが加速しちゃいますからね!
⑤プラトー現象に陥ったときの対処法
プラトー現象の対策については、前半の「成長には時間がかかるということを知っておく」でまとめた通りです
頭打ちになってしまったときの対策をあらかじめ考えておくといいですね
手法をちょっと工夫してみるでもいいですし、調子の悪いときでも続けられそうなルーティンを作っておいてもいいでしょう
習慣化のためにできること
週に一度2時間ずつDTMをやるより、毎日15分でも継続したほうが上達度合いは高いです
習慣化にやる気やモチベーションは必要ありません。とにかく、ぐぐぐっとハードルを下げて、毎日少しでも続けることが大切です!!!!
僕は今月頭から「毎朝8小節だけ曲の分析をする!」という習慣を取り入れましたが、時間も労力もそれほど必要ないので無理なく続けられています
「このコード進行で曲作ってみたいな〜」ってアイデア増えてきてDTM楽しいのは、ぜんぶ、今月から始めた「朝イチ8小節曲分析習慣」のおかげ◎
BPMとキー判別してコード進行をメモするだけの簡単作業だからムリなく続けられているのだ!— おゆひよこ🐤深夜の2時間DTM (@oyu_sound2) April 18, 2022
習慣化に関しては、別記事の「DTMが続かない人の5つの特徴!挫折しない方法と継続のコツは?」でも詳しく解説しています
DTMが続かない人の5つの特徴!挫折しない方法と継続のコツは?
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