こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です
音楽制作を始めたいと思っている方、「DTMパソコンはノートとデスクトップ、どっちが良いんだろう・・・」と迷っていませんか?
この悩みは、特にこれからDTM(デスクトップ・ミュージック)に取り組もうとする方にとって大事なポイントですよね。どちらにもメリットとデメリットがあって、予算や使い方、ライフスタイルによって最適な選択は変わってきます
この記事では、DTMにおけるノートパソコンとデスクトップパソコンの違い、それぞれのメリットとデメリットを徹底的に比較し、どちらがあなたの制作スタイルに最適かをわかりやすく解説します
ぜひ最後まで読んで、自分にピッタリのPCを見つけてくださいね!
ノートとデスクトップの比較表
項目 | ノートパソコン | デスクトップパソコン |
---|---|---|
持ち運び | 持ち運びが容易で、どこでも作業可能 | 持ち運びには不向き、固定された場所での使用が前提 |
スペース | 省スペース、部屋を占有しない | 設置スペースが必要、周辺機器の置き場所も必要 |
パフォーマンス | 限られたパフォーマンス(小型なので制約がある) | 高パフォーマンス、複数のプラグインを同時使用可能 |
拡張性 | 拡張性が低く、メモリやストレージの増設が難しい | 高い拡張性、将来的に簡単にパーツをアップグレード可能 |
コストパフォーマンス | 同スペックではコストが高め | コストパフォーマンスが良い、より安価に高性能を実現可能 |
ノートパソコンのメリットとデメリット
まずは、ノートパソコンのメリットとデメリットから見ていきましょう。ノートパソコンは、その携帯性が大きな魅力です
どこでも音楽制作ができて、自宅だけでなくカフェやスタジオ、友達の家でも作業ができます。でも、その一方でパフォーマンス面での限界があるのも事実です
メリット
持ち運びが便利
ノートパソコンの最大のメリットは、やっぱり「持ち運びのしやすさ」です
たとえば、自宅で作業をしていてアイデアが浮かんだとき、すぐにカフェに移動して環境を変えて作業したり、スタジオに持ち込んでその場でミックスや録音作業を行ったりできます
また、友達と一緒に音楽制作をする際にも、ノートパソコンを持って行ってその場で一緒に作業を進めることができるなど、場所に縛られない自由な制作スタイルを実現できます
外出先でインスピレーションが湧いたときにも、すぐに作業に取り掛かれるのは大きなメリットです
省スペース
ノートパソコンはコンパクトなので、スペースを取らないのもいいところです
たとえば、一人暮らしで部屋が狭かったり、机のスペースが限られている場合、ノートパソコンなら必要な時にサッと広げて作業ができます。そして作業が終わったらすぐに片付けられるので、生活スペースを圧迫しないのが便利です
また、作業場所を自由に変えられるため、リビングやベッドなど好きな場所で気軽に音楽制作を進められるのも魅力です
一体型で周辺機器が少ない
モニターやキーボード、マウスが一体化しているので、特別な設定をせずにすぐに使い始められるのも便利です。配線がごちゃごちゃしないので、初心者にもピッタリですね
デメリット
パフォーマンスの制限
DTMに必要な「CPU」や「メモリ」などのスペックは、デスクトップに比べてどうしても限界があります。特に大規模なプロジェクトを扱うときには、ノートパソコンでは力不足になることが多いです
しかも、冷却性能があまり良くないため、高負荷の作業を長時間続けると動作が遅くなったり、熱暴走してしまうことも・・・
拡張性が低い
ノートパソコンは基本的に内部の拡張が難しいんです。メモリの増設やストレージのアップグレードが限られているので、長く使っていくうちに性能の限界が早く訪れることがあります
コストパフォーマンスが低い
同じ価格帯で比べると、デスクトップの方が高いパフォーマンスを提供してくれます。高性能なノートパソコンは価格が高くなりがちなので、予算に限りがある場合は選択が難しくなるかもしれません
デスクトップパソコンのメリットとデメリット
次に、デスクトップパソコンのメリットとデメリットを見てみましょう。デスクトップは、パフォーマンスと拡張性でノートパソコンを大きく上回ります。でも、その反面、設置場所が必要だったり、持ち運びができないという点がデメリットです
メリット
高パフォーマンス
デスクトップパソコンの最大の魅力は「高いパフォーマンス」です。DTMでは、特にCPUの処理能力とメモリ容量が重要です。デスクトップでは、より強力なCPUを搭載できるため、複雑な音楽プロジェクトを扱う際の処理速度が速くなります
たとえば、多くのプラグインを同時に使ったり、大量のサンプル音源を扱ったりする場合、デスクトップの強力なマルチコアCPUが非常に役立ちます。また、メモリ容量についても、デスクトップは拡張性が高く、最大限に増設することでプロジェクトの負荷を軽減できます
このように、CPUやメモリの面でデスクトップはノートよりも優れており、特に大規模なプロジェクトを扱う際にはデスクトップの方が頼もしいですね
以下の表では、CPUとメモリごとの違いについてまとめています
CPUモデル | コア数 / スレッド数 | 基本クロック周波数 | 推奨用途 | 特徴・メリット |
---|---|---|---|---|
Intel Core i5 | 6コア / 12スレッド | 約2.5 - 3.1 GHz | 初心者向け、軽めのDTM作業 | コスパ抜群、基本性能がしっかり |
Intel Core i7 | 8コア / 16スレッド | 約2.8 - 3.8 GHz | 中級者向け、トラック多めの編集 | マルチタスクが得意で安定性あり |
Intel Core i9 | 8 - 16コア / 16 - 32スレッド | 約3.0 - 4.0 GHz | 上級者向け、大規模プロジェクト | 高性能で負荷が高くてもOK |
AMD Ryzen 5 | 6コア / 12スレッド | 約3.6 - 4.2 GHz | 初心者向け、シンプルな音源作成 | コスパ良好で意外とパワフル |
AMD Ryzen 7 | 8コア / 16スレッド | 約3.8 - 4.6 GHz | 中級者向け、プラグイン多用 | クロック数が高くサクサク |
AMD Ryzen 9 | 12 - 16コア / 24 - 32スレッド | 約3.5 - 4.7 GHz | 上級者向け、複雑な編集作業 | マルチスレッドでパワフル |
メモリ容量 | プロジェクト規模 | 対応できるプラグイン数の目安 | 主な用途 |
---|---|---|---|
16GB | 小規模 | 20個程度 | 基本的な音源編集、少量のエフェクト |
32GB | 中規模 | 40個程度 | 複数トラックの編集、エフェクト・サンプルの多用 |
64GB | 大規模 | 60個以上 | 大規模オーケストレーション、負荷の高い音源やサンプルの使用 |
優れた拡張性
デスクトップは拡張性が抜群です。メモリの増設やグラフィックボードの追加、さらには内部ストレージの追加も簡単にできるので、将来的にパソコンの性能を強化したいときにも安心です
DTM環境が進化しても、その時々に応じて必要なパーツをアップグレードできるのは大きな魅力です
コストパフォーマンスの良さ
同じスペックなら、ノートパソコンよりデスクトップの方がコスパが良いです。強力なハードウェアを手頃な価格で手に入れられるので、限られた予算で最大限のパフォーマンスを求めるならデスクトップが向いています
デメリット
持ち運びが難しい
デスクトップパソコンはその名の通り、持ち運びには不向きです。スタジオや別の場所に移動して作業をしたい場合には向かないので、作業の自由度が低くなってしまいます
固定された環境でしっかり腰を据えて作業するには最適ですが、フレキシブルな使い方にはちょっと難しいですね
設置スペースが必要
デスクトップはサイズが大きく、設置にスペースが必要です。さらに、モニターやキーボード、オーディオインターフェースなどの周辺機器も必要になるので、作業スペースをしっかり確保しなければなりません
特に、部屋が狭い場合にはデメリットに感じるかもしれません
どちらを選ぶべきか?
ノートパソコンとデスクトップ、どちらがDTMに向いているのかは「使い方」や「ライフスタイル」、「予算」によって変わってきます。以下のポイントを考慮して、自分に合った方を選んでみてください
フレキシブルな作業環境が欲しいならノートパソコン
もしあなたが、スタジオやカフェ、自宅以外の場所で作業をしたいならノートパソコンが最適です
持ち運びが簡単で、インスピレーションが湧いたときにすぐに作業を始められるので、クリエイティブな活動を最大限楽しむことができます。部屋のスペースが限られている場合にも、ノートパソコンはとても便利です
高いパフォーマンスと拡張性が必要ならデスクトップパソコン
一方で、大規模なプロジェクトや多くのプラグインを使いたいなら、デスクトップパソコンがオススメです
より高いパフォーマンスを発揮して、作業をスムーズに進めることができます。将来的にメモリやストレージを増設するなど、柔軟に対応したい場合にもデスクトップが良い選択です
予算とライフスタイルを考慮して選ぶ
予算も大事な要素です。同じスペックならデスクトップの方がリーズナブルで、高性能なパソコンをより手頃な価格で手に入れることができます。一方、ノートパソコンはその携帯性のためにコストが高くなることが多いです
また、自分の生活スタイルも考えて選びましょう。たとえば、自宅でじっくり腰を据えて作業したいならデスクトップ、移動が多いならノートパソコンが向いています
どうしても迷ったときの選び方
どうしても迷ったら、尊敬しているアーティストが使っているほうを選ぶというのも一つの手です
ノートパソコンとデスクトップ、どちらにするか迷ったときは、彼らが選んだ機材を参考にすることで、自分のスタイルに合った最適な選択ができるかもしれません
アーティストの選択には、その制作スタイルに合わせた理由があることが多く、自分にとってのモチベーションアップにもつながるでしょう
僕のおすすめは「デスクトップ」
初心者の方は、まずは「ノートパソコン」から始めてみるのも良いと思います。僕自身も最初のうちはノートパソコン(MacBook Pro)を使っていました
最近のノートパソコンは、DTMに必要なスペックを備えたものも多く、手軽に始められるのが大きな魅力です。スタジオに持ち込んでレコーディングやコラボもできるので、クリエイティブな活動を広げやすいです
一方で、本格的に音楽制作に取り組みたい方、特に「重いプラグインをたくさん使いたい」「大規模なプロジェクトを扱いたい」という方にはデスクトップパソコンがオススメです
将来的に自分好みにカスタマイズして、長く使っていけるのはとても大きなメリットです
項目 | 自作PC | 完成品PC |
---|---|---|
カスタマイズの自由度 | 高い。自分の用途に合わせて選べる | 既に組まれておりカスタマイズが限られる |
難易度 | 初心者には少しハードルが高いが、YouTubeなどで学べる | セットアップが簡単、すぐ使える |
コスト | 部品を選べばコストを抑えられる | 少し高くなることがある |
体験 | プラモデル感覚で楽しめる | 組み立て作業なし |
不器用な人向け | あまり向かない(配線や取り付けが難しい場合あり) | 手先が不器用でも問題なし |
ノートパソコン、そんなに持ち運ばなかった・・・
ただ、実際に使ってみると、僕の場合はノートパソコンを持ち運ぶ頻度がそれほど多くなかったんですよね
それで途中からデスクトップ(自作のWindowsパソコン)に切り替えました。デスクトップの方が決まった予算の中で高い性能を発揮できるからです
パソコンの自作は初めてでちょっと不安でしたが、YouTubeを見ながら動画の通りにやってみたら意外と簡単で、プラモデルを作るみたいに楽しみながらできました
ただ、手先の器用さにちょっと自信ないって人は、最初から組み上がったパソコンを買うほうが安心かもしれません
もしもっと具体的に失敗しないパソコン選びについて知りたいなら、失敗しないDTMパソコンの選び方ガイド!初心者向けのスペック解説もチェックしてみてください
初心者が知っておくべきポイントや、おすすめのスペックについて詳しく解説していますので、きっと参考になりますよ!
まとめ
DTMパソコンを選ぶとき、ノートパソコンとデスクトップパソコンのどちらが良いかは、一概には言えません。それぞれのメリットとデメリットを考慮し、自分の使い方やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です
- ノートパソコン: 持ち運びが便利で自由度が高い。ただし、パフォーマンスや拡張性には限界があります
- デスクトップパソコン: 高いパフォーマンスと優れた拡張性が魅力。持ち運びは難しいけれど、コストパフォーマンスは抜群です
あなたの音楽制作のスタイルに合った最適なDTMパソコンを選んで、楽しく充実した制作環境を築いていきましょう!