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【DTM】作曲初心者が2年で200曲作った結果・・・

【DTM】作曲初心者が2年で200曲作った結果・・・
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こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です!

DTMで作曲を始めてから、今月2022年8月で約2年半が経ちます(厳密に言うと、そのうち半年ほどは音楽から離れてたので実質2年といったところ)

いままで作った曲は、だいたい200曲。僕は 何事も中途半端で飽きやすい性格 なので、正直、ここまで作曲にハマるとは思ってませんでした

せっかく"200曲"という節目でもあるので、この機会に

「この2年半、どういったことを考えて、どう曲作りに取り組んできたか??」

を『実際に作った楽曲』を交えながらまとめていきたいと思います

この記事はこんな人におすすめ

この記事は、主に以下のような人におすすめしたい内容になってます↓

  • どうやって作曲を習慣にしてきたのか知りたい
  • DTM初心者だけど、何から始めていいかわからない
  • なにをどう考えながら曲を作ってきたのか知りたい
  • 2年間、作曲を続けたらどれぐらい上手くなるのか興味がある
  • どんな機材やプラグインをどのタイミングで導入してきたのか知りたい

作曲をはじめたばかりの頃は「なにをどうやってどこからはじめればいいのだ・・・」と悩むだけ悩んで、まったく動けずに一日を終えてしまうことが多かったように思います

ゲームみたく明確に「次はコレをやりましょう」っていう指標がないから、どうしても右往左往しちゃうんですよね

それでいて、ちょっとできることが増えたかと思えば、周り(主にTwitter)にいる"もっとすごい人たち"と自分を比べてしまって一気に自信を喪失してしまったりなんてことも日常茶飯事

僕自身、正直にいうと「もっと頭を使ってしっかり取り組んでくれば、いまよりずっと上手くなっていたはずなのになあ」っていう気持ちが強いです。この2年を振り返ってみても、けっこう回り道をしたと感じています

これからDTMをはじめる、もしくは作曲をはじめたばかりという初心者の人が"上達のための計画"を立てるときに、この記事がひとつのヒントになればうれしいです

DTMはハッキリ言って、上達のためにはある程度の「時間」と「お金」がかかる趣味ですし、それぞれに割けるリソースも人によってちがいます

"正しい進み方"なんてものはないし、ましてや「これが正解!」なんていう道もないと僕は思ってます

あくまで、今回の内容は 一個人としての経験談 としてお読みいただければ幸いです◎

DTMを始めたときの僕の音楽歴

まずは、DTMをはじめたときの僕の音楽歴を紹介します

  • 作曲経験なし
  • 楽譜は読めない
  • 音楽理論? なにそれ
  • ピアノ弾けない。ドラムはもちろん叩けない
  • ベースはちょっと弾ける(歴としては5年ぐらい。ライブ経験もあり)
  • ギターはDTMを始める半年前に購入し、見事に部屋のインテリアと化す

ベースがちょっと弾けたというのは、かなり大きなアドバンテージになっていたと思います

耳コピだけはそれなりにやってきたつもりなので、まったくの未経験者よりかは「音を聴く耳」ができていたように感じます

(後ほどベースを実際に弾いた楽曲も公開しますが、決して上手といえるレベルではないです・・・)

Q.楽器は演奏できたほうがいいの?

作りたい楽曲にもよりますが「演奏できないよりかは多少なりとも演奏できたほうがいい」というのが、2年間曲を作り続けてきた僕の意見です

僕はDTMを始めてからギターの練習を開始しましたが、やっぱり打ち込みの音源よりずっとリアルな音がします(ボカロックのようなバンドサウンドが作りたいならなおさら!

「俺は打ち込みを極めるぜ!」といった場合でも、実際の楽器の演奏方法を知っているのと知らないとではサウンドのクオリティに大きな差が出てきます

でも、ここも「どれだけの時間とお金を楽器演奏に充てることができるか?」っていう点が重要になってくるので一概には言えません

「自分がギターの練習をするより、お金を払ってもっとずっと上手なギタリストさんにお願いする」というのも立派な戦略です

その浮いた時間を使って作曲や編曲の知識や技術を深めれば、結果的な楽曲の完成度は高くなるかもしれませんし!

結局、一番大切なのは「自分が一番やりたいことはなんなのか?」ってことを考え抜くことがなんだと思います

優先順位を決めるっていうよりかは、劣後順位・・・自分はなにをやらないべきなのかを考えることが、時間とお金を有効に活用する唯一の手段なんじゃないかなって

実際、DTMを初めて1年ぐらいは「ミックスとマスタリングは僕のやりたいことじゃない!!!」と割り切って、そのあたりのことはiZotope社のNeutronやOzoneにぜんぶ任せちゃってました←

作曲をはじめてみようと思ったキッカケ

いまでこそ僕はボカロPとして活動してますが、そもそも作曲をはじめてみようと思ったのは「Kawaii Future Bass」という音楽ジャンルとの出会いがキッカケでした

具体的に言うと、Snail's HouseさんのPixel Galaxyっていう曲です

Snail's House - Pixel Galaxy (Official MV)

当時の僕は別にやりたいこともないし、なりたいものもない、けれど、「なにかに熱中したい、本気になりたい」っていう気持ちをずっと引きずっているような宙ぶらりんな状態でした

そんなとき、この曲を聴いて体にカミナリが落ちたみたいな衝撃がズバビーンッ!!と走って、「は????? 作るしかない!曲!!!!!」って唐突に思ったんですよね

で、2年ぐらい前にベース練習のために購入したっきりタンスの肥やしになっていたSteinbergのオーディオインターフェース「UR22」を引っ張り出してきて、付属していたCubase AIで作曲をはじめてみることにしました

だいたいコレが2020年の3月頭ぐらいの話です。飽き性で中途半端な性格なのもあって、とりあえず夏(2020年の7月)まではがんばってみるかあ、っていうテンションでした

1日目~7日目(初オリジナル曲の公開まで)

「作曲、やろう!」って思い立ってからまず決めたことは、

7日以内にオリジナルの曲をネットに公開しよう

ということでした

自分がとても飽きやすい性格であることは重々承知してたので、あえて締め切りを作ることである種のゲーム性をもたせました

最初っから神曲なんて作れるわけないので、クオリティは二の次で、とにかく「どれだけ短期間で曲っぽいものを作れるか???」みたいな実験をするつもりで取り組んでましたね

最重要課題は「DTMのための時間の確保」

そのためにもっとも重要なのが「DTMのための時間確保」です

曲を作る時間だけでなく、DAWの操作方法や曲の具体的な作り方、Twitterのアカウント作成、YouTubeへのアップロード方法などなど、そういったことをまるっとやるための時間を捻出する必要があります

ゴールを「7日以内にKawaii Future Bassのオリジナル曲をYouTubeに公開する!」に設定して、そのためにやらなければならないことをぜんぶ紙に書き出し、優先順位をつけてスケジュールに落とし込みました

おおまかには、1日1時間はDAWに触るようにして、スキマ時間でDTMについてわからないことを調べまくった・・・という流れです

学習はほとんどYouTubeだった

いろいろ考えた結果「DAWの操作方法と曲の作り方を同時に勉強したほうが効率よさそうだな」と思ったので、YouTubeで簡単にCubase AIの使い方を学んで、あとは何曲か耳コピしてみることにしました

お世話になったYouTubeチャンネルはSLEEP FREAKSさんです。ほとんどのDAWの基本操作を網羅的に解説してくれてるので、ほんっと助かりました

動画を観ながら実際にDAWを触ってみて、だいたい3~4時間ぐらいで基本的な使い方は理解したので、次は耳コピに挑戦してみました

「ベース経験もあるし、耳コピなんて楽勝だろ!」と思ってたものの、実際に耳コピして1曲作るのはガチでしんどかったです

YouTubeで曲を聴きながら、0.25倍速にして何十、何百回と聴いて1音1音を地道にポチポチ打ち込んだり、演奏したりをひたすら繰り返す・・・

いっちばん最初に耳コピしたのは、アニメ「かくしごと」の後藤可久士キャラクターPVのBGMです

こっちが耳コピしたやつ。たぶん15秒尺に4時間ぐらいかかってます

こっちが本家

TVアニメ『かくしごと』後藤可久士キャラクターPV

このあとも、ポケモン剣盾のBGMやアニメの劇伴をコピーしました。ぜんぶで3曲ぐらい。このあたりで「あー、曲ってだいたいこうやってできてんのね」と3%ぐらいは理解できました

耳コピについて

耳コピについては特にこれといって参考にした動画はなくて、とにかく気合いと根気だけで1音ずつ耳コピしていったという感じですね

あ、でもスキマ時間を使って「アプリを使った耳のトレーニング」はちょこちょこやってました(実際の曲を耳コピして打ち込んでいったほうが楽しいし、耳は鍛えられると思いますが・・・)

極論を言うと、耳コピができなくても曲は作れます

ただ、僕は音楽的な知識が皆無だったので、既存の楽曲から「曲として成り立ってる仕組み(?)」みたいなものを吸収しようって考えました

なにより、耳コピは楽しいです。めっちゃ疲れるけど

▶【相対音感の鍛え方】毎日5分からはじめる!アプリと耳コピを活用したトレーニング方法

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初オリジナル曲の公開まで

耳コピでだいたい3%ぐらい曲の作り方を学んだところで、さっそくオリジナル曲の制作作業に入りました

Kawaii Future Bassの曲を作るってことは確定だったので、YouTubeで「Kawaii Future Bass 作り方」と検索し、ヒットした動画を片っ端から観ていきました

中でも、バーチャルトラックメーカーのミディさんのこの動画はリアルに100回は観た

音楽理論がわからなくてもOK! 初心者でも簡単なKawaiiFutureBass曲の作り方!

YouTubeで動画を観ていると、途中で「ん? どういうこと???」ということがあると思います

  • ビルドアップってなんなん?
  • フリーでいいシンセないの?
  • フリーのサンプルパックってないの?
  • コードってなんなん? 和音の作り方って?

とかとか。こういうことも、まとめて紙に書き出しておいて、それぞれYouTubeで動画を探したり、ネットで解説記事がないかスキマ時間を使ってチェックしてました

そして、コレが記念すべき初のオリジナル曲(Kawaii Future Bass)です。かなり聴きづらいので注意してください!!

音源は、たしか初っ端に重課金して手に入れたNative InstrumentのKOMPLETEを使ってます。あとはフリーのサンプル素材

曲を公開するために、TwitterアカウントとYouTubeチャンネルを開設しました

おすすめのプラグインとサンプルパック

需要があるかはわかりませんが、Future Bassみたいな曲を作りたいときに役立つおすすめの無料プラグイン・ソフト音源・サンプルパックをまとめておきます

おすすめのフリープラグイン

おすすめのフリーソフト音源

おすすめのフリーサンプルパック

↓これは無料のプラグインとソフトだけ使って作ったKawaii Future Bassっぽい曲の解説記事

DTM歴8ヶ月ぐらいのときに書いた記事なので、あくまで参考程度にどうぞ

▶【無料プラグインだけ】Kawaii Future Bassの作り方【初心者向け】

8日目~30日目(ボカロPデビューまで)

初のオリジナル曲を公開してからは、週に1曲ぐらいのペースでKawaii Future Bassの曲を公開してました

あとは、ヘタなりに耳コピも継続して続けていたり↓ この頃はすでに「ボカロPになるための計画」をスタートさせてたので、あえて全パート耳コピに挑戦…!

いま聴くと笑っちゃうぐらいのクオリティの低さですが、当時は自信満々でYouTubeにアップしてましたね

本家↓

TVアニメ『BNA ビー・エヌ・エー』ノンクレジットオープニング映像 / 『Ready to』影森みちる(CV:諸星すみれ)

機材やプラグインも予算が許す限りグレードアップ

正直、DTMにはすぐ飽きるだろうと思ってたのでできるだけお金はかけない方向でやっていこうとは思ってたんですが・・・

思ったよりも曲作り+耳コピが楽しくて、予算が許す限りは機材やプラグインのグレードアップもしていこうと決心しました(KOMPLETEも買っちゃったし)

お金をかけなくても曲は作れますが、いい機材や音源、プラグインにはお金をかけたほうが精神衛生上にもいいですし、曲のクオリティ向上に直結します

音楽理論は勉強したほうがいいの?

結論からいうと、僕は"ほとんど"音楽理論は勉強してなかったですね

YouTubeでかるくコード(和音)の作り方とかは調べてましたが、ガッツリ勉強するみたいなことはしませんでした

はじめのうちから「勉強すっぞ!」というテンションだと途端につまらなくなるので・・・

作曲を続けていると「あっ、やばい。音楽理論勉強しないとやばい」っていうタイミングが必ず来るので、勉強するのはそれからでも遅くないと思っています

▶作曲初心者に音楽理論って必要なの?勉強するべきタイミングは・・・

作曲初心者に音楽理論って必要なの?勉強するべきタイミングは・・・

続きを見る

Windows / Mac?Cubase / Studio One?

「Windowsか、Macか・・・」「Cubaseか、Studio Oneか・・・」という悩み、意外とDTMerあるあるですよね

作曲初めて1ヶ月の僕も死ぬほど悩んでました。結論から言うと「好きなアーティストのマネしときゃいい」が僕の中ではしっくり来てます

実際、最初こそMac&Cubaseっていう組み合わせでしたが、いまではすっかり真逆のWindows&Studio Oneっていう構成でDTM楽しんでますし←

初心者のうちは質より量を優先すべし!

200曲ほど曲を作ってきた感想としては、初心者ほど質より量を優先すべきだよなあ、ってことです

(そもそもの話、質と量はトレードオフの関係にはなくて、質は量をこなすことでしか得られないのですが・・・)

経験の浅いうちは耳が育っていないこともあって、質を優先しようとしてもかなり限界値が低いです

質をあげるためにはまず最低限の量をこなす必要があるので、いろいろ考えて動けなくなっちゃうぐらいなら完成度50%でもバシバシ公開していくほうが効率がいいと僕は考えてます

下のツイートでもいってますが、改善はあとからいくらでもできます。でも、量をこなすっていう段階はできるだけ早いうちに習慣づけたほうがいいです

「曲ができたぞ!」と達成感を味わうという甘い蜜を定期的に吸わせてあげないと、ただでさえ飽き性の僕はすぐ挫折してしまうので・・・

初のボカロ曲の公開

記念すべき初のボカロ曲の公開です

この曲も、NEUTRINOのAIきりたんの存在を知ってから「よっしゃ!7日以内にボカロデビューするぞ!」と決心して作った曲です

曲を作るまでにやったことは、初めてオリジナル曲を公開したときと同じ

  • わからないことを紙に書き出して優先順位を決める
  • まずは締め切りを作り、その中で最大限のクオリティを発揮する
  • スキマ時間を使って、問題の解決策をYouTubeとGoogleで検索しまくる

っていう感じでやっていきました。「ぜったいにいい曲を作らなきゃ!」ていうテンションだときっと1年は公開できなかったと思うので

よほどの天才か詐欺師()でない限り、処女作からいきなり◯万再生なぞいかないし、思ってるような反響は得られません。僕のような凡人こそ、成果でなく、成長にフォーカスすべきだと思ってます

ギターの練習について

ギターの練習について触れておくと、特に練習らしい練習はしてなかったです(実際、いまでもそう・・・)

ギターを弾くタイミングは、

  • 楽曲の全パート耳コピ中
  • ボカロックの楽曲制作中

が9割です。ただ、練習って感じではないものの、トータルとしてギターに触れている時間はそれなりに長かったと思います。楽曲制作も、耳コピも、なかなかに時間のかかる作業なので!

とはいえ、作曲初期の頃は「よっしゃ!今日から毎日ギターの練習すっぞ!」と気合いが入っていたので、そういうときはRickeyさんのYouTubeチャンネルをめちゃくちゃ観てギター弾いてました

2週間も経たずにギターの練習習慣は途絶えてしまいましたが・・・いまにして思えば、1日5分でもギターに触る習慣をつけておくべきだったなあ、と後悔してます

31日目~150日目(#深夜の2時間DTM への参加まで)

その後も、「月1でボカロ曲を公開するぞ~」とTwitterでも公開宣言して、無理やりモチベーションを作ってました

この頃はすっかりKawaii Future Bassを作ることを忘れて、ボカロに熱中してましたね

機材の新調や耳コピでモチベーションを維持

この頃は、まだまだ曲作りが上手く行かず、けっこう挫折しそうなタイミングも多かったです

「がんばって作っているはずなのに、ぜんぜん再生されないし、コメントもつかないよ~」と気持ちが凹むこともしばしば・・・

でも、再生数やコメント、YouTubeチャンネルの登録者数、Twitterのフォロワーなんてものは自分ではコントロール不可能な要素なので、まずは自分にできることからやっていこうと決めました◎

その結果のマイニューギアー(機材の新調)

超高級機材を購入して、自分をDTMから逃さない戦略をとったことも・・・↓

同時期には「ボカロ曲を100曲耳コピすんぞー!(メロディだけ)」という目標も打ち出していたため、ほとんど毎日DAWには触っていました

「量(時間)を投入しないと質はあがらない!」というのが僕の考えだったので、1日5分でもDTMをすることを心がけてましたね(ただし、眠いときは寝るに限る

上の企画をはじめて120日後、ようやく50曲のボカロ曲の耳コピが終わりました

これまでの人生でボカロはぜんぜん聴いてこなかったので、単純に楽しかったですし、多少のメロディの勉強にはなったかと思います。あと、間違いなく耳は鍛えられました!

ちょっとずつ音楽理論の勉強をはじめる

作曲はじめてだいたい3ヶ月目、ようやく音楽理論の必要性を感じ、SoundQuestさんでちょっとずつ勉強をはじめました

といっても、読んだのは「序編、準備編、メロディ編1章、コード編1章」の4つだけ。SoundQuestさんにも書いてあったんですけど、知識っていうのは使ってなんぼなものなので、持っているだけではなんの価値もないんですよね

音楽理論として学んだことは、次に作る曲に活かして、なるべくインプット→アウトプットのサイクルを早めるようにしてました。そうしないと「勉強」っていう感じがして嫌になっちゃいそうだったから・・・

「深夜の2時間DTM」への初参加

『深夜の2時間DTM』とは、深夜の2時間DTM(@2hoursDTM)さんがTwitterで行っている「22:00~24:00の2時間でお題に沿って作曲してみよう!」という趣旨の企画です

企画の存在自体は認知してたものの、「どう考えたって2時間で曲が作れるわけない!!!!」と敬遠してました

それでも、さらなる作曲能力向上のために参加してみようと決心したのが、作曲をはじめて約半年後、2020年8月末のこと

初参加で作った曲はおよそ曲と呼べるかどうかもわからず、ループ素材とカミナリのアンビエンスサンプルだらけのツギハギサウンドでした

とはいったものの、今後も「深夜の2時間DTM」は定期的にやっていくことにしました

  • いまの自分に足りていない能力がわかる
  • 作曲に対するアンテナを常に高く保っていられる
  • モチベに左右されない、DTMの習慣化にうってつけ

むしろ、やらない理由を探すほうが難しいぐらい、この企画にはたくさんのメリットがあります

ただし、どうしても週に2~3日の決まった時間の捻出が必要なので、どう日々のスケジュールとの折り合いをつけるのかっていう点に関してはなかなか苦労しました

「1日2時間、作曲のための時間を捻出する」ってことを考えただけでも、日々のあらゆる行動の優先順位をあらためて考える必要が出てきます

優先順位っていうとなんだか小難しい気がしてきますが、要するに「自分にとって大事なもの」ですね

僕にとっては、YouTubeを観ることやゲームをすることよりも、深夜の2時間DTMに参加して将来的にバチバチにカッコいい曲を作れるようになることのほうが優先度が高いです

ということで、音楽が生活の中心に来るように、時間をかけてだんだんとライフスタイルをチューニングしていきました(もちろん、日によっては他に優先すべきこともあるけど・・・

151日目~300日目(ボカロP挫折期まで)

この頃になると、だいぶ曲作りが上手になってきたかなあという印象です

楽曲の耳コピをしたり、定期的なマイニューギアーで作曲のモチベーションを保ったり、1日のうちにできるだけ「音楽に触れる回数」を増やすように心がけてました

ここで重要なポイントが「時間」ではなく「回数」っていうところです

僕らは往々にして、

「まとまった時間があれば、きっと自分も神曲を作れるはずだ。いまはまだ本気を出していないだけ」

という勘違いに陥ることがあります。でも、ハッキリ言って、コレは幻想です

いくらまとまった時間があるからといって誰しもが米津玄師になれるわけじゃないし、Adoの歌声が手に入るわけじゃありません

大事なのは、まず音楽を好きになることであって、曲作りを楽しむこと。好きになるのも、楽しくなるのも、まずは「繰り返し」が必要なんじゃないでしょうか

接触回数が多いほど、人はその対象に好感を持つ生き物なので(最初から嫌悪感を抱くものは別)

何度も何度も繰り返すことで「習慣」となり、生活の一部になっていく・・・。そう、つまり、作曲を歯磨きレベルにまで持っていければ勝ちってコト!!!!!

深夜の2時間DTM+月1ボカロ曲公開

この頃になると「深夜の2時間DTM」への参加を中心軸として、月1でボカロ曲を公開する・・・というのがルーティンになってきました

定期報告でモチベ維持!継続は力なり

月終わりに、今月作った曲数や耳コピした曲数をまとめて「うおー、今月はこれぐらいがんばったのかあ」とモチベを保つ工夫もしてました

別に僕は意識高い系ではないのですが、やっぱりすごい人って才能だとか戦略だとか言う前に「継続力」がハンパないですよね

それにならって、いまでも「継続すること」にはけっこう重きを置いてます

ここまで約50曲!曲を作ったあとは改善点を考える

ここまでで、約50曲を公開してきました(インスト+歌もの)

でも、ただ数字を増やしていくことにはあまり意味がないので、なるべく「曲を作る→改善点の洗い出し」っていうサイクルを設けるようにしました

「深夜の2時間DTM」では、他の企画参加者の楽曲も聴くことができるので、自分の曲の問題点の洗い出しや新しいアイデアゲットの場としては超最適なんですよね

定期報告は大事

2020年に作ってきたボカロ曲のまとめ動画です。いま聴くと拙くてなんともむず痒いですが、すっごい楽しんでたなって思います! やっぱり楽しいが一番!!!!!

ちょうど、この時期には「深夜の2時間DTM」専用のTwitterアカウントを立ち上げて、より効率的なインプットとアウトプットができるように環境を整えました

創作活動で成果をあげるコツがあるとすれば「とにかく続けること」・・・我ながら至言です

ボカロP活休期

だいたい50曲目にあたるこの曲を公開してから、約1年ぐらいはボカロPとしての活動を休んでました。要は挫折期ですね

インスト+深夜の2時間DTMが中心に・・・

ボカロPとしての活動に挫折してしまった+作りたいボカロ曲がない・・・みたいなことが重なり、以降はもっぱらインスト+深夜の2時間DTMが中心になっていきました

いまになって思えば、無理してボカロPを続けていたら、いまみたいに音楽を楽しめてなかったんじゃないかなとさえ思います

ボカロPの活動は控えめに言ってもやることが多い(楽器演奏・作曲・編曲・ミックス・マスタリング・動画編集などなど)ので、一定のペースを保ちながら公開し、なおかつそれを一人でやろうとするとけっこうな労力が必要になります

まあ、いまは楽しくボカロPできているので、回り道も必要だったのかなと・・・

全パート耳コピ楽曲

ちょこちょこアニメのOPとかも全パート耳コピしてたりして、これは「弱キャラ友崎くん」っていうアニメのOP「人生イージー?」の全パート耳コピ(2021年1月23日)

301日目~450日目(曲量産期)

300日を超えてくると、さすがに曲の作り方みたいなものの感覚が掴めてきて、ひたすら曲を量産する期間に入りました

勉強らしい勉強はしていなくて、たまに音楽理論の参考書やYouTube動画を観るぐらいでした。正直、理論についてはいまでも1%も身についてません(オイ

「深夜の2時間DTM」参加50回目あたりに作った曲(2021年3月10日)

「深夜の2時間DTM」参加75回目あたりに作った曲(2021年5月6日)

思いつきで作ったリリースカットピアノの曲(2021年6月24日)

これは初めて作ったダブステ(2021年6月27日)

久しぶりに作ったKawaii Future Bass(2021年6月30日)

どうやら1年と3ヶ月のあいだに100曲作ってきたらしいです

「曲の量産期」に入ったからこそ、ただ曲を作るだけじゃ意味ないってことに気づいた・・・みたいなツイート

久しぶりにボカロ曲つくるかあと思って遊びで作った未公開曲(2021年8月13日)

「プラグインや機材は、新しいものを買うよりもひとつを使い込もう」という自戒ツイート

「深夜の2時間DTM」参加100回目あたりに作った曲(2021年8月28日)

451日目~600日目(DTM挫折期まで)

この頃からちょっとずつMIXの勉強をしていきました。これまではiZotopeのNeutronやOzoneに頼りっきりだったので・・・(もっと早くから勉強してればよかったまじで)

参考にした本は「音圧アップのためのDTMミキシング入門講座」です

相変わらず「深夜の2時間DTM」にはほぼ毎回参加中!(2021年9月5日)

だいたい深夜の2時間DTM参加125回目の曲。ギターは打ち込み(2021年10月3日)

で、この曲を最後に長い長いDTM挫折期に突入します・・・(2021年12月9日)

601日目~720日目(無)

ガ チ で な に も し て な い

俗にいう「DTM挫折期」ってやつです。深夜の2時間DTMにも参加していなければ、Twitterも更新してない、DAWも触ってない、楽器にも触ってない・・・

もう音楽そのものから距離をとっちゃってた時期です。別に生活が忙しかったとかそういうんじゃないんですが、なんか、突然、飽きちゃったんですよね←コレ、まじでこわい

ここまで割と自分にしてはがんばってきた、というより、珍しく熱中して活動してきたので、ふと後ろを振り返ったときに「アレ? そんなに上手くなってなくね?????」って急に絶望感に包まれてしまったというか・・・

自分の成長を第一に楽しんでたので、「周りからの反響がない」っていう問題に対してはそこまで深刻に悩んでいるわけじゃなかったです

でも、もしかしたらどこかで「Twitterで曲を公開したらバンバン反響来るのでは!」みたいな淡い期待があったのかもしれません

挫折期をどう乗り切ったか?

特に「挫折期に入っちゃった?!どうしよう?!?!」みたいなことは考えてませんでした

焦ったり、後悔したりしても状況が好転するわけではないと思ってたので、充電期間だと割り切って好きなことしまくってました。ゲームしたり、アニメ観たり、映画観たり、本読んだり・・・

でも、今後の活動のことはぼんやり考えていたように思います。音楽活動から卒業した、っていうよりは「ま、いつか戻るでしょ」っていうテンションで過ごしてました

なんだかんだで、また活動を再開するまで4ヶ月以上もかかっちゃったんですけどね・・・

721日目~880日目(復活期)

曲作りを再開したキッカケは、

  1. 深夜の2時間DTM
  2. ボカコレ2022春(ドワンゴによる大規模なボカロ曲投稿祭)

の2つによるところが大きいです

やっぱり曲がりなりにも1年半以上続けてきた「DTM」をやめるのはもったいないし、いつの間にか「また曲を作りたいィ!」という気持ちに戻ってました

リハビリがてら、挫折期から戻ったときに 深夜の2時間DTMで 作った曲がこちら(2022年3月27日)

「ボカコレ2022春」は、ボカロPとしてではなく、完全にリスナーとして楽しみました。だいたい2,000曲ぐらい聴きました

後から気づくんですけど、このとき実は、僕「ルーキー枠(ボカロPデビュー2年以内の参加枠)」での参加がまだ可能な時期だったんですよね・・・

だからどうしたっていう話なんですけど、どうせならもうちょっと早く曲作り復活して1曲でも出せばよかったと思ってます

ボカロソフト(可不)購入!

ボカコレでボカロPとしての活動が再熱し、テンションのおもむくまま、ボカロソフト「可不」を購入しました

前々から気にはなっていたものの「別にいまじゃなくていいかあ」と決断を先延ばしにしてましたが、そこは勢いでGO

で、可不ちゃんで一番最初に作った曲(?)がこちらです

も は や 歌 っ て な い

ボカコレで「ネタ曲」という存在を認知してしまったせいで「自分も可不ちゃんをしゃべらせたい!」という思いが溢れ出てしまいました

怒涛の新曲ラッシュ

ボカコレ以降は、これまでのサボり期間を取り戻すように、Twitterで目についた「ボカロ企画」に片っ端から参加していきました

↓コレは 深夜の2時間DTM 界隈で急遽開催されていた謎の企画「しろくまリーチ投稿祭」で作った曲(2022年5月19日)

↓DTM挫折期から復活を遂げた人の自戒ツイート

この頃には、深夜の2時間DTMへの参加も再開し、月に20曲ほど作るまでになりました

「深夜の2時間DTM」参加120回目あたりに作った曲(2021年5月5日)

VOICEVOXという無料の音声読み上げソフトでラップ曲を作った「モミアゲヲ投稿祭」(2022年6月9日)

歌詞を統一してみんなで曲を投稿し合う企画「歌詞統一祭」(2022年6月25日)

深夜の2時間DTMでは、2時間でロック調のボカロ曲を作るなど(2022年6月9日)

「ボカウォッチ楽曲祭夏」で作ったボカロック(2022年7月1日)

1分間尺でボカロ曲を投稿する企画「IPPUN GP」でポエトリーリーディングに挑戦(2022年7月16日)

みんなが匿名で曲を投稿しあう企画「無色透名祭」で作った可不ちゃんのイメージソング(2022年7月31日)初めて再生回数が3,000回を超えた作品でもあります

深夜の2時間DTMは、ほぼ毎回参加してました。これは7月中に作ったリリースカットピアノの曲(2022年7月7日)

2022年7月はインスト7曲+ボカロ3曲作ってました

1分間尺+曲名統一+メインイラスト統一の企画「三統一祭」で作ったかわいい曲(2022年8月6日)

現在はフリーBGMをYouTubeにアップする毎日

この記事を書いている現在、2022年8月13日時点では、

「深夜の2時間DTMで作ってきた楽曲をフリーBGMとしてブラッシュアップしてYouTubeに投稿」

という活動が中心になっています

いまのところ1ヶ月半ほど毎日更新していて、トータル約60曲ほどアップ中・・・おかげさまでチャンネル登録者は200人を突破しました

まとめ

作曲をはじめてからの2年をざっと振り返ってきましたが、改めてTwitterで逐一活動報告?してたのが助かりました~

こうやって記録に残しておくと、自分がどう取り組んできたかとか、どう成長してきたかが可視化できるのでいいですね!

これからもどんどん曲を作っていきます!

  • この記事を書いた人

おゆひよこ

作曲家|フリーBGM|ブロガー|かわいい・エレクトロ・ポップな曲が作りたいDTM初心者に向けて、楽曲制作の方法や音楽機材、プラグインの情報などを発信しています|実績・プロフィール

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