こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です!
2020年8月31日に初めて『深夜の2時間DTM』に参加してから今月末でちょうど3年が経ちます
参加回数は、合計で245回。つまり、1年に約81曲、月に約7曲を作ってる計算になるので、そこそこ継続できているはず・・・
せっかく3年という節目を迎えられたので、これまでの経験からわかったこと、感じたことなどをまとめておきます
X企画「深夜の2時間DTM」について
深夜の2時間DTM(以下、深2時)は、Xで定期的に行われてる「22:00~24:00の2時間でお題に沿って作曲しよう」という趣旨の企画です
- 22:00~24:00の2時間でお題に沿って作曲する企画
- 出題後の2時間での作曲なら、上記の時間帯でなくても参加可能
- お題は開始時間より1時間ほど早い21:00頃に発表
- 作った曲は #深夜の2時間DTM のタグをつけて各自アップロード
参加者も多く、トレンドにお題のキーワードがランクインしていることもしばしば←
深2時について詳しく知りたい方は『作曲歴5ヶ月の初心者が初めて「深夜の2時間DTM」に参加した結果・・・』をチェックしてみてください
作曲歴5ヶ月の初心者が初めて「深夜の2時間DTM」に参加した結果・・・
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深2時で245曲を作ってわかったこと
わかったことは大きく3つ
- 量は質とスピードを生む
- スピードは質を生まない
- 作業時間と質は必ずしも比例しない
ひとつずつ詳しく見ていきます
作曲ガチ初心者が3年間に「深夜の2時間DTM」で240曲以上作ってわかったこと
— おゆひよこ@深夜の2時間DTM (@oyu_2hdtm) August 28, 2023
・量は質とスピードを生む
・スピードは質を生まない
・作業時間と質は必ずしも比例しない
・DTMわからん
▶「量は質とスピードを生む」の意味
ここで言う『量』は、単純に「深2時への参加回数(=制作した楽曲の数)」のことを指しています
そして『質(クオリティ)』は「楽曲の質」と「作業の質」のこと。
- 楽曲の質
・楽器の選択
・音の配置(ボイシング)
・ミックスのクリアさとバランス
・etc - 作業の質
・MIDIの打ち込み技術
・エフェクトプラグインの選択と処理
・etc
『スピード(早さ)』は「曲を"完成"とするまでの時間」としていて、あくまで2時間でできる範囲での完成度という意味合いで使ってます
つまり、量をこなすと、楽曲や技術の質が向上して、曲を"完成"とするまでの時間も早くなるよってことです
事実、参加回数を重ねるたびにDTMのスキル・・・、上記の「質」や「スピード」が確実に向上していることを実感してます
- 量:企画への参加回数(=制作した楽曲の数)
- 質(主観):楽曲の質と作業の質
- 質(客観):数字や評価
- スピード(早さ):曲を"完成"とするまでの時間
「スピードは質を生まない」の意味
ただし、正直、スピードだけを優先して作品を量産しても、質には転換しにくいです
質を上げるためには、相応の時間と作業量が必要になります
深2時では、2時間という制約の中で、作曲・ミックス・マスタリングなどの作業を行いますが・・・
曲を作るにはあまりにも短い!!
時間内にできるだけ作品の完成度を上げられるような努力はしてますが、やっぱり限界があるんですよね
たしかに、企画に参加するだけでも質とスピードは鍛えられます。コレは実感として間違いないです
でも、ここで作った曲を後日あらためて作り直すことで、作品の質を格段に高められることに気がつきました
深2時で作った曲をあらためて作り直すメリット
深夜の2時間DTMではどうしても「スピード優先」の制作になってしまうので、より「質」を上げるためには、別途、作業が必要です
僕の場合、深夜の2時間DTMで作った曲をブラッシュアップしてYouTubeに公開してますが、コレ、かなり効果があります◎
2時間で補えなかった質の部分、具体的には、
時間が足りなくてできなかった、
- エフェクト処理
- 曲の展開のしかた
- 楽器の選び方や追加
- 音の並び(ボイシング)
- ミックスバランスの調整
などの作業をじっくり行うってことですね
はっきり言って、深2時で作った曲を作り直すのは時間も労力もかかるし、めんどくさいものです
でも、やるとやらないのとでは、得られる経験値が段違い!!!!
企画内での時間の使い方を見直すこともできるし、どの作業に重点をおけば曲の完成度を早く高められるかも見えてきます
ついでに自分が得意な作業、好きな作業、ニガテな作業、嫌いな作業もわかるので、一石二鳥です(?)
DTM上達ってことだけを考えたら、深2時に2回参加するより、1回おやすみして前の作品をブラッシュアップしたほうがいいまであるかも?
作業時間と質は必ずしも比例しない
※ここでの「質」は、楽曲の質や作業の質というより、周りからの評価という"間接的"な意味での質を指しています
曲を作る人なら一度は感じたことがあるであろう「自分では出来が悪いと感じてた曲、なぜか頑張って作った曲より評価いい」問題・・・
この謎の現象は、世界DTMer七不思議のひとつとしても数えられています(大嘘)
つまり、時間をかけたからといって、必ずしも良い曲になるわけじゃないし、評価が得られるとも限らないってこと。
深2時では、しばしば重点をおくべき作業を見失ってしまうことがあります。要するに、時間の使い方をミスっちゃうケース
同じ1時間でも、どの作業を優先するかによって、曲の完成度への貢献ポイントが変わってきます
ところが、自分ではイマイチの出来と思っていた作品に限って、自信作よりも評価されることが割にある・・・
コレが「作業時間と質は必ずしも比例しない」という言葉のざっくりとした意味合いです
要するに、コレ↓
作った曲はとにかく公開してみる
僕が深2時で学んだことをすっごく乱暴にいうと「曲を公開してみないと、その曲が客観的に見て良いか悪いかわからない」ってコト
自分ではイマイチと思ってた曲も、公開してみたら意外と高評価だったなんてこともざらにあります
ただし、コレは「運」とはまたちがうものだとも僕は思ってて、あくまで"データの一部"として見てます
YouTubeとニコニコでも人気曲の傾向はちがうし、同じX内でもアカウントが異なるだけで評価はぜんぜんちがいます
主観的に「質が高い」と思ってても、客観的に「質が高い」と見られるかは別問題ってことですね
そういう理由もあって、僕は基本的に「質=自分でコントロールできて、自分ではかれるもの」と考えるようにしています
質を比べるときの基準は?
作品や作業の質は、基本的に「過去の自分と比べてどう?」っていう観点から見てます!
そもそも、質は主観的な要素を多く含むものなので、どうしても評価基準が曖昧になりがち。
僕の場合、以下のような項目から「自分の平均点となる基準」を作っているように感じます
- やりたいことはどのぐらいできた?
- 楽曲の質と作業の質は向上してる?
- 2時間の使い方や集中度はどうだった?
- ちゃんと完成イメージをもって作れた?
深2時では、曲を投稿したあとに9割9分の確率で『悔しい~!!!!』となります
僕は最初、参加回数が増えれば増えるほど曲のクオリティは上がり、作業時間も短くなると思ってました
でも実際は「参加回数が増えるごとに"やりたいこと"が増えて、結局、時間が圧倒的に足りなくなるだけ」でした←
深2時に参加し続けることで、間違いなく「質とスピード」は向上してます
ただし、それに伴い、僕の中の"平均点の基準"もいっしょに上がってるので、その差は一向に縮まらない・・・
でも、深2時ではいつだって過去の自分と戦ってます
更に向こうへ! Plus Ultra!!!!
↓3年前、2020年8月31日の企画初投稿作品
#深夜の2時間DTM
— おゆひよこ (@oyu_sound) August 31, 2020
お題「雷や稲妻をイメージした曲」
2時間DTM初挑戦でした
かみなりの厳かな感じと、自然の神秘さを自分なりに表現してみました
今回は反省しかないけど、たくさんのことが学べたので まる です。勇気出して参加してよかった pic.twitter.com/O7jpIzDD3g
数字や評価は「質」と呼べる?
Xでのいいね数やリポスト数は"間接的に"質をはかることのできる指標ですが、直接的に作品の質をはかるものではないと思っています
いくらXでの反応がよかったとしても、自分が納得できていないのであれば「質が低い」ということ
でも、評価されることは素直にうれしいし、間接的とはいえ、自分の技量をはかることもできる・・・
そういった意味では、数字や評価も、時と場合によって「質」と言い換えることもできるかもしれません
DTMわからん
DTMわからん
まとめ「継続は力なり」
『作曲ガチ初心者が3年間に「深夜の2時間DTM」で245曲作ってわかったこと』まとめ
- 量は質とスピードを生む
- スピードは質を生まない
- 作業時間と質は必ずしも比例しない
それぞれの言葉の意味とか
- 量:企画への参加回数(=制作した楽曲の数)
- 質(主観):楽曲の質と作業の質
- 質(客観):数字や評価
- スピード(早さ):曲を"完成"とするまでの時間
ポイント。
- 量をこなすと、楽曲や技術の質が向上し、曲を完成とするまでの時間も早くなる
- ただし、スピード(早さ)だけを優先しても質は上がりにくい
- 作業時間と質は必ずしも比例しない(=曲を公開してみないと客観的な評価が得られない)
- 質は、自分でコントロールできて、自分ではかれるものにすると良き
- 質の高さの基準はいつだって「過去の自分」
思えば、あっという間の3年でした。それに、こんなに作曲にハマるとも思ってなかったです
今ではありがたいことに、有償依頼をいただけるまでに成長できたし、目標だった「地上波TVアニメ劇伴採用」も達成できたし、YouTubeやニコニコなどでの楽曲採用数も推定1,000-2,000ほどになりました
それもこれも、やっぱり中心にあるのは「深夜の2時間DTM」なのです!
すげーや、深夜の2時間DTM!!!!
あらためて、深夜の2時間DTM主催者さま、参加者の方、いつも作品を聴いてくださっている方々に感謝です◎
これからも深2時にはなるべく参加していくつもりです!(ってより、もう参加しないと落ち着かないほどには習慣になっちゃってる・・・)
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