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ボカコレでボカロPがメンタル病む5つの理由をわかりやすく解説

ボカコレでボカロPがメンタル病む5つの理由をわかりやすく解説

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こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です!

『ボカコレ(The VOCALOID Collection)』は、ボカロに関わるすべての人が参加できる「ボカロの祭典」です(主催は『ニコニコ』でも有名な株式会社ドワンゴ)

"ネット最大級のボカロ楽曲投稿祭"と銘打っているだけあって、前回の「ボカコレ2023春」では、なんと約6,000件(!)の作品投稿数がありました

しかしその一方で、ボカコレがクリエイターに多くの精神的プレッシャーを及ぼしている問題も指摘されています・・・

今回は「なぜボカコレはボカロPの精神を病ませるのか?」について深く掘り下げていきましょう!

また、あなたが自分自身のメンタルケアをどのようにしているか、SNSやコメントで共有してもらえるとうれしいです。あなたの経験が他のクリエイターの助けになるかもしれません!

ボカコレでメンタルを病んでしまう5つの理由

※X(Twitter)やYahoo!知恵袋で入念にリサーチした内容をわかりやすくまとめて掲載しています

ボカコレが原因でメンタルを病んでしまう理由としてよく挙げられるのは以下の5つです

  1. ランキングのプレッシャー
  2. ルーキーランキングと転生問題
  3. 作品クオリティと存在意義
  4. 曲、埋もれる問題
  5. 内輪ノリと自薦のジレンマ

ほかにも「情報が多すぎて病む」という問題もありますが、まずは上記5つについてそれぞれ詳しく見ていきましょう!

1.ランキングのプレッシャー

数字への過度な注目

ボカコレでは「ランキングシステム」が採用されており、投稿された作品は再生数やコメント数などをもとに順位が決まります(ランキング順位はイベント期間終了時まで変動)

結果として「作品の評価=数字によって決まるもの」という認識が強まり、自身の価値と作品の評価を直結させてしまうクリエイターが続出・・・

上位にランクインすることは、大きな"栄誉"と"注目"をもたらしますが、逆にランク外になったり、期待していたよりも低い順になったりすると、自分の作品や能力への否定感情につながります

このことから「ランキング形式による競争が『数字への過度な注目』を促進し、クリエイターの精神的負担を増加させている」と分析することができます

創造性の欠如につながる可能性

ランキングシステムは、視聴者やファンの意見を反映する一方で、競争と比較をうながし、クリエイターに不公平感やプレッシャーをもたらします

つまり「ボカコレのシステムがクリエイターに心理的負担をかけ、結果としてクリエイティブな表現に影響を及ぼす可能性があるよ」ってこと

ランキングを積極的に狙っていくかどうか、つまり、流行に乗るか反るかはクリエイター次第ですが、数字のために失われる感性があるかもしれないということは覚えておきたいです

2.ルーキーランキングと転生問題

ボカコレのランキングシステムでは、公正性を確保するため「集計式」自体は非公開となっており、スコア集計に利用される指標のみが公表されています

各ランキングの集計に利用されるスコア・集計式を教えてください。

各ランキングのスコアは、ニコニコ動画のランキングと同様、「再生数」「コメント数」「マイリスト数」「いいね!数」をもとに集計します。集計式は、この仕組みを悪用される恐れがあるため公開しておりません。

よくある質問 | ボカコレ公式 2023夏

システムの性質上、知名度が高いクリエイターがランキング上位に入りやすい傾向がある一方で、新規参入のクリエイターが注目を集めることは困難であるといえます

知名度のあるクリエイターが上位に入りやすい設計になっているということは、イベント外での活動がランキングに直接的な影響を及ぼしているとも言い換えられますよね

でもその一方で、ルーキーランキングでは「ボカロPデビューから2年以内」という"時間的制約"を持たせてしまっている・・・

つまり、ルーキー枠とはいえ、必然的に活動歴の長短によってクリエイターへの注目度(知名度)に格差が生じてしまうわけです

そういった状況の中で、さらに「もう次のルーキーランキングには出られない」という焦り?プレッシャー?もあるため、メンタルに大きな負荷がかかります

転生者問題について

ルーキーランキングには、経験豊富なクリエイターによる初心者枠の悪用(俗にいう"転生")という問題もあります

コレは一見すると「参加者側のモラルの問題」ですが、全参加者の経歴チェックが現実的ではない以上、システムの欠陥ともいえます(性善説をもとにした前提条件がくずれてしまっているため)

もちろん、ルーキーランキングにいる人が全員「転生者」だとは思わないし、むしろ98%以上は「真正直にルーキーとして参加している人」だと僕は思ってます←そう思いたい

とはいえ、ガチルーキー勢にとっては「転生者がいるかもしれないランキングで戦う」ってこと自体がすでに理不尽さを感じさせ、やる気が削がれる要因にもなっているようです

3.作品クオリティと存在意義

ボカコレには、アマチュアやプロを含む多くのクリエイターが参加するため、高いクオリティの作品がたくさん集まります

TOP100やルーキーランキング上位作品はもちろん、ランキング外やマイリス・再生数が少ない作品の中にも「良曲」が多く見つかります

そういった作品に触れていると「よし、自分もがんばろう」と触発される一方で「どうせ自分はダメだ」と投げやりな気持ちになったりもします

自分より圧倒的にクオリティの高い作品を目の当たりにしたとき、ポジティブな方向に考えられればいいものの、自分の作品や存在意義を疑いはじめると「病み」につながります

4.曲、埋もれる問題

これまでの内容とかぶる部分があるんですが、なんといっても「曲、埋もれる問題」がボカロPの精神を病ませている大きな原因のように感じます

ボカコレでは「再生数」「コメント数」「マイリスト数」「いいね!数」をもとにランキングを決定する形式を採用しているため、どうしても『元から知名度があるクリエイター』が有利です

具体的には、すでにX(Twitter)で多くのフォロワーがいたり、YouTubeのチャンネル登録者が多かったり…などですね(特にボカコレは、Xで楽曲が拡散されることが多い傾向にある)

たとえば、ギター演奏やイラスト、動画制作、MIX、マスタリングなどの工程を、それぞれ知名度のあるクリエイターに外注したとします

こうなると当然「作品の宣伝をするクリエイター」も増えるので、楽曲公開直後のスタートダッシュが「一人ですべての工程をやっている場合」に比べて圧倒的に強いです

ニコニコでの広告費に関してもそうですが、資金力がある人が有利に立ち回れるシステムになっている面があることは事実なようです

運よく作品を見つけてもらえて、口コミきっかけで拡散してもらえたとしても、初動が遅れると最終的なランキング順位をあげることはなかなか難しいかもしれません

果たして、50位や100位まで楽曲をしっかり(ワンコーラス分だけでも)聴いてくれるリスナーは、クリエイターを含めてどれほどいるのかな・・・

5.内輪ノリと自薦のジレンマ

内輪ノリと一口にいっても、いくつか異なるものが混在しているようです。以下、調査内容まとめ!

  • ボカロP同士での馴れ合いによる内輪ノリ
  • Discordサーバーでのコミュニティの形成
  • ニコニコ特有の文化による内輪ノリ(ネットミーム含む)
  • X(Twitter)のリスインによる自薦文化(作品周回用のリストを作成してお互いに作品を聴きあう)

具体的には、

「X(Twitter)のリスト機能をつかった過度な自薦行為に違和感を感じる」
「ボカコレは結局、表現者側だけで盛り上がってるだけでもったいない」
「内輪ノリのせいでリスナーや新規クリエイターがコミュニティに入ってきづらい」

といった声がありました

いずれにしても『コミュニティの分断への懸念』が共通のキーワードになっているといえそう?

  • 内輪ノリに参加できず、疎外感や孤独感を感じている
  • コミュニティ内での派閥や偏見により、精神的なストレスを感じている
  • 新規クリエイターやリスナーがコミュニティに入りづらい状況により、自分の作品が十分に評価されないと感じている
  • 過度な自薦行為により、作品の品質よりも宣伝力が重視される風潮によって、自己価値を問われるような状況に感じている

今回はあくまでわかりやすくするために「内輪ノリ」と一括りで囲いましたが、特に「ボカロPと各コミュニティの関係性」は精神的な問題につながりやすい要因だと感じました

自薦のジレンマ

ボカコレは、毎回およそ4,000~6,000曲が投稿され、とにかく作品投稿数が圧倒的に多いイベントになっています

そのため、ボカロPを含むリスナー各位はSNS、特にX(Twitter)を通じて「オススメの曲」を募集します

その際に分かれ目となるポイントが「自薦を許可するかどうか?」です(自薦は、自分による推薦、つまり、自分の楽曲をオススメの曲として紹介すること)

コレは、ボカロPにとって大きな宣伝活動となり得るものの、あまりに積極的な自薦行為は、だれかのタイムラインを占拠してしまうことにもつながります

同じサムネイルを何度も目にすると、中にはうんざりしてそのボカロPをミュートしてしまう人も出てくるでしょう

ただでさえ作品数の多いボカコレにおいて「SNSでの宣伝活動はほぼマスト」といえますが、バランスを間違えると、永久に曲をきかれなくなってしまう危険性もはらんでいます

「リスイン・自薦文化」や「Discordサーバー等でのコミュニティ形成」はランキング順位を伸ばすために有効な手段とも呼べますが・・・

こういった行為は、価値観やモラル、美意識のちがいから、あまりよく思われていない可能性があるということも理解しておきたいですね!

EX.情報が多すぎて病む

クリエイターの魂の結晶ともいえる作品には、そのひとつひとつに「さまざまな思いや感情」が込められています

つまり、それぞれの作品が持つ、歌詞やメロディ、サウンド、イラスト、動画などの要素によって感情が揺り動かされるわけです!

前述したとおり、ボカコレは投稿数がとても多いイベントなので、その分だけ心が動き、作品の周回をしているだけでも相当なエネルギーを消費します

作品のカラーやテイストも十人十色で、かなり重いテーマを扱ったものからライトな内容のものまでありますし、最近だとアニメーションにもこだわったものも多いです

一言でいうと『ひとつひとつの作品の情報量がハンパなく多い』んですよね!!!!

感受性の強い人は特に、十数曲きいただけでもけっこう疲れちゃうんじゃないかと思います

SNS疲れもあいまって・・・

"SNS疲れ"って言葉もあるように、触れる情報が多いと、どうしたって疲れちゃうのが人間です

ボカコレはただでさえ作品ごとの情報量が多く、それだけでも心身への負担が大きくなりがち・・・

それに加えて「SNS(特にX)での人間関係や宣伝活動もしなきゃ!」となると、メンタルには相当な負担がかかってしまいます

「なんで◯◯さんの曲は感想かいてるのに私の曲には感想もらえないの!」
「あっ、◯◯さんが私の曲の感想を書いてくれてる~! 私も書こう!(以下ループ)」
「リストに入れたからには、フォロワーさんの曲しっかり聴いてコメント書かかなきゃ・・・」
「SNSみてたらボカコレ関連でまた炎上してる・・・。見たくないけど目に入ってきちゃうよ~」

特に「義務感を持ちやすいタイプのボカロP」は自分でも気づかないうちに無理をしてメンタルを崩してしまいやすいです

【まとめ】疲れているときはネガティブな思考になりやすい!

身体や心が疲れていると、どうしてもネガティブな思考に陥りやすいです

  1. ランキングのプレッシャー
  2. ルーキーランキングと転生問題
  3. 作品クオリティと存在意義
  4. 曲、埋もれる問題
  5. 内輪ノリと自薦のジレンマ
  6. EX:情報が多すぎて病む

こうした問題でメンタルが弱っているときには、つい自分の存在意義を疑ったり、だれかに嫉妬したり、ひょっとしたら「ボカロP引退」をも考えてしまうかもしれません

でも、ちょっとまって!!!! それってただ疲れてるだけかもしれません

自分が疲れてるなと感じたら、別にイベント期間中だって「ボカコレ」から離れてもいいんです。SNSだって無理に開かなくていい

病みそうになってることを恥ずかしがらなくていいし、そのことをだれかに言い訳する必要もないし、自分で自分の価値を落とす必要もありません

作品が評価されないことの悔しさは僕もわかるつもりだし、どうしたってランキングや数字が気になっちゃう気持ちもわかります

でもそれって、がんばった証拠なんじゃないでしょうか。それだけ「魂を込めて作った」ってことなんじゃないでしょうか

もし少しでも「ああ、自分つかれてるなあ」って思ったら、まずはがんばった自分を褒めてあげて、それ以外のことはちょっとだけ休んで、それからまた考えてみませんか

反省とか、改善とか、後悔とか、嫉妬とか、怒りとか、悔しさとか、そういうのはぜんぶ後回し!!!!

まっさきに優先すべきは、自分自身であって、自分のメンタルです。それをできるのは、ほかでもない"あなただけ"なんです

『あ、自分、ボカコレ楽しめてないな』と思ったら、思い切って一旦ボカコレから離れてみる勇気を持つことも大切です

また創作を楽しめるようになったら、ふらっと戻ってくればいいのです

ボカコレで傷ついてしまった戦士たち(ボカロP)へ

数字が原因で傷心してる人に向かって「数字なんて気にしなくていいよ!」なんて僕は言えないし、言うつもりもないし、そもそも"気にするな"って言われて気にしないほうがムリだし

なので、せめて何かのヒントになればと思って『音楽クリエイターのメンタルケア!病みやすい9つの理由と対策法』という記事を書きました

メンタルに深刻なダメージが入ったときの回復方法は人それぞれちがうから、すっきりした答えを提示するのはとてもムズかしい・・・

でも、あなたが答えを探すお手伝いはできます。メンタルケアの方法を模索している方はぜひ以下の記事を読んでみてください!

音楽クリエイターのメンタルケア!病みやすい9つの理由と対策法

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  • この記事を書いた人

おゆひよこ

楽曲制作を始めたばかりのDTM初心者に向けて、作曲方法や音楽機材、プラグインの情報などを発信しています|実績・プロフィール

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