こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です!
Sonnox『Oxford Inflator V3』は、自然な音圧アップをカンタンに実現できる高品質エフェクトプラグインです
独自のアルゴリズムによって、高級アナログ機材などで得られる「真空管を通したかのような暖かみのあるサウンド」がデジタル再現されています
ミキシングからマスタリングまで幅広く使える、まさに「チート級」プラグイン!
今回は、プロにも愛用者の多い定番プラグイン『Oxford Inflator』をレビューしていきます
操作がシンプルだから、DTM初心者でも扱いやすいよ
こんな人にオススメ
- カンタンに音圧をアップさせたい
- 音に厚みや存在感をプラスしたい
- 暖かいアナログ感のある音が好き
Oxford Inflatorの特徴
Oxford Inflatorの特徴は、一言であらわすと「ナチュラルで透明感のある暖かいサウンド」です
ギターやベース、ドラムバス、ボーカルトラックなどはもちろん、マスタリングでもしっかり活躍してくれます◎
派手さはないものの、持っていて損のない汎用性に優れたエフェクトプラグインといえます
以下、Inflatorの特徴をまとめてみました
- CPU負荷が低く、動作が軽い
- シンプルで使いやすいデザイン
- 自然でクリアな暖かみのあるサウンド
- 操作がシンプルで初心者でも扱いやすい
- ミキシングからマスタリングまで幅広く活躍
唯一のデメリットは、セール期間中でないと高価で手が出しづらいところ・・・
オススメの使い方
基本的な使い方は以下の3ステップです
- INPUT(インプット):
0dBのインジケーターがつくかつかないかのところまで上げる - OUTPUT(アウトプット):
インプットのメーターと同じぐらいになるように下げる - EFFECT(エフェクト):
100%にする
ここからの追加操作はお好みで設定してください!
- CLIP 0dBをオフにする
- INPUTを好みの歪みになるまで上げる
- BAND SPLITをオンにする
- OUTPUTを音がクリップしないところまで下げる
- CURVEを調整して音のキャラクターを決める
- EFFECT INをオンオフしながら原音との変化をチェック
- ②~⑤を繰り返す
各パラメータの解説
各パラメータの機能を理解すれば、より効果的にInflatorを活用することができますよ~~
- INPUT:入力信号をコントロール
メーターが0dBを超えると、チューブサチュレーターのような歪みが加わります
サウンドにパンチを出したいときは、0dB~+6dBの範囲内で調整するといいかも - CLIP 0dB:クリッピングを防ぐ
ONにすると入力信号が0dBを超えなくなり、クリップを防ぐことができます
ただ、OFFにしておいたほうがInflatorの自然でクリアなサウンドを得やすい気がしますね - EFFECT:Inflatorの効果度合いを調整
サウンドに加えられるエフェクト量を0~100%でコントロールできます
100%に設定すると、CLIP 0dB機能がOFFでもアウトプットがオーバーロードしなくなります - CURVE:音のキャラクターを決める
フェーダーを上げると音がきらびやかな印象になり、下げるとやわらかな印象になります
上に振るにつれて音圧は上がるものの、ダイナミックレンジが狭まるため、お好みで調整してください
※ダイナミックレンジは、カンタンにいうと「音の大きい部分と小さい部分の差」です - BAND SPLIT:3つの周波数帯域に分割して処理
基本的にはOFFで問題ないですが、サウンドによってはONのほうがよかったりします
ONにするとクリッピングが発生する場合もあるので、適宜INPUTやOUTPUTで調整してください - EFFECT IN:Inflatorによる音の変化をチェック
EFFECTとCURVEのON/OFFを切り替えます(INPUT・OUTPUT・CLIP 0dBはコントロールされたまま)
単にプラグインをバイパスしたときとは挙動がちがうので注意しましょう - OUTPUT:出力レベルを調整
最終的なボリュームはOUTPUTで調整しましょう。クリッピングを防ぐためにコントロールすることもあります
まとめ
「シンプルな操作感ながらも、得られる効果は絶大!」という魔法のようなプラグインのご紹介でした◎
僕自身、楽曲制作においてInflatorを使わなかったことのほうが珍しいぐらいです・・・
どんなジャンルの音楽でもマッチする優秀な製品なので、まず持っておいて損はしないんじゃないかなという印象です!
InflatorとLimiterの使い分け
よくInflatorと比較される製品として、同社からリリースされている「Oxford Limiter V4」というプラグインがあります
Inflatorはあくまでも音の存在感やパンチを強調したいときに使うプラグインなので、ピークレベルを調整しつつ、ラウドネス(聴覚上の音量)を上げたいときは「Limiter」を使いましょう
僕はどちらのプラグインも愛用してますが、マスタリングではInflator→Limiterという流れが定番のひとつになってます◎
- Inflator:
ダイナミックレンジを広げて、各トラック、もしくはミックスに存在感を持たせるために使う - Limiter:
自然でクリーンな音質を保ったまま、ピークレベルを調整しつつラウドネスを上げるために使う
どちらも評価の高い定番製品で、プロ・アマ問わず支持されているプラグインです。ぜひこの機会に手に入れて、ワンステップ上の音を目指してみてください!
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システム要件
G5ライセンス – 現行バージョン
- Windows
Windows 7 – 11
Toolbox ListenHubは未対応 - macOS
10.12 (Sierra) – 12.3 (Monterey) – Intel、 Apple Silicon (Rosetta 2での動作)をサポート*
Pro Codec, Codec Toolbox, および Oxford Restoreは macOS 10.15 (Catalina)までのサポート
*以下4製品はApple Silicon ネイティブ対応(Ableton Live 11.1 VST3ではRosetta 2での対応となります)
Oxford Inflator v4.00.0[261]POxford Limiter v4.00.0[174]POxford TransMod v4.00.0[119]PToolbox VoxDoubler v2.00.0[312]P
対応プラグインフォーマット
- 64-bit VST2、VST3 (Restore, Pro-Codec and Codec ToolboxはVST3未サポート)
- 64-bit Audio Units
- 64-bit AAX Native、 AAX DSP(要HDライセンス)
- 32bitは対応する製品のレガシーバージョン=G4ライセンスにてサポート