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作曲ガチ初心者が3年半で「深夜の2時間DTM」に300回参加してみた結果・・・

作曲ガチ初心者が3年半で「深夜の2時間DTM」に300回参加してみた結果・・・

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こんにちわー、おゆひよこ(@oyu_sound)です

2020年8月31日に「深夜の2時間DTM」をはじめて、ついに参加回数が300回になりましたッ!(2024年3月3日達成)

今回の記事では、

  • 「深夜の2時間DTM」を通して学んだこと、感じたこと
  • これまでに得られた具体的な「成果」と「達成できた目標」
  • 300回参加してわかった「音楽制作を習慣にする方法」と「続けるコツ」

などを書いていきます

おゆひよこ
おゆひよこ

気になるとこだけでも読んでってください~

X企画「深夜の2時間DTM」について

知らない人もいると思うので、まずは「深夜の2時間DTM」についてカンタンに説明します

深夜の2時間DTMは、Xで定期的に行われてる「22:00~24:00の2時間でお題に沿って作曲しよう」という趣旨の企画です

  • 22:00~24:00の2時間でお題に沿って作曲する企画
  • 出題後の2時間での作曲なら、上記の時間帯でなくても参加可能
  • お題は開始時間より1時間ほど早い21:00頃に発表
  • 作った曲は #深夜の2時間DTM のタグをつけて各自アップロード
おゆひよこ
おゆひよこ

お題がそのままXのトレンドに入ったりするから、企画の名前だけ知ってるって人も多いかも?

1.成長

はじまり

ある曲との出会いをきっかけに『自分もこんな曲が作ってみたい!』と思い立ち、右も左もわからないまま、手探り状態で曲を作る日々・・・

音楽理論の知識はほとんどなかったし、これまで音楽を熱心にきいてきたほうでもなかったし、音楽の成績も下から数えたほうが早かったし、

『こんな自分でも曲を作れるようになるのかなあ~』

そんな不安を抱えながらも、なんとか2週間で初めて曲を公開し、見事、3ヶ月でボカロPデビュー!!!!

・・・でも、順調に思えたは最初のうちだけでした

5か月目に入る頃にはすっかり"スランプ状態"というか、"無気力状態"になっていて、作曲に対するモチベーションも底辺を這いずり回ってました

『どうにかしないとやばいよなあ~~~』

初めて「深夜の2時間DTM」に参加したのは、そんな焦りを感じていたときでした

「2時間で曲作るとか無理ゲーでしょ」

深夜の2時間DTM(以下、深2時)の存在は知っていたものの、それまで「2時間で曲作るとか無理ゲーでしょ!」と思ってずっとスルーしてました

じゃあなんで深2時に参加しようと思ったのかっていうと、実は明確な理由はなくて、ただ"なんとなく"←

しいて言えば、無理ゲーに挑戦してみたい気持ちだったから、かな?

僕は飽きっぽい性格だし、三日坊主タイプだったから、漠然と「きっと作曲もすぐ投げ出すんだろうなあ」っていう"諦めの気持ち"があったように思います

正直、この頃は「熱量」とか「熱意」とか「根性」とか、そういうのまったくなくて、どちらかっていうと、

「すぐ飽きちゃうとしても、せめてあと何曲かは作ってみよう」

「せっかくDTMの機材を揃えたんだからもう少しだけ続けてみよう」

みたいな"惰性の気持ちで続けてる"って感じでした

『諦めるかどうかは、深2時に挑戦してみてから決めればいっか!』

深2時に初挑戦したのは、そんな軽い気持ちから・・・

「とりあえず参加するだけしてみよう」

深2時に初挑戦するとき、特に大きな目標を持ってたわけではなかったです

ただなんとなく「音楽制作が習慣になればいいなあ」とか「深2時を続けられたら作曲スキル鍛えられるよなあ」とか思ってただけ

勝算があるわけでもなかったし、続ける自信もなかったし、もっと言うと時間内に曲を完成させるイメージもぜんぜん浮かばなかったんですよね

それでもなんとか 30秒ぐらいの曲みたいなよくわからないもの を作って、投稿して、無事に初挑戦を終えて・・・

残ったのは「尋常じゃないほどの悔しさ」と「確かな手応え」でした

「うれしい悔しさ」と「確かなビジョン」

初めて深2時に参加してまず思ったのは「めちゃくちゃ悔しい」ってコト

自分が実力不足だってことはわかりきってたし、どうせ上手くできないのは百も承知だったから、悔しさを感じるなんて1ミリも思ってなかったです

「あれっ・・・。僕ってこんなに悔しいって思うようなタイプだったっけ?」

不意打ちの"悔しさ"に、最初はびっくりして、ちょっと戸惑いも覚えました

でも、不思議と悪い気分ではなくて、むしろ、悔しいと思えたことがうれしかったんですよね!!!!

そしてなにより、

『深2時に参加し続けてれば、確実にDTMうまくなるじゃん!!!!』

っていう"確かなビジョン"が見えたのも大きかったです

DAWの基本操作はもちろん、プラグインの使い方、音楽理論の知識もまず間違いなく深まるし、作曲に必要な体力も鍛えられるし、ほかの参加者の曲をきくことで曲の引き出しも増える

一石二鳥どころの騒ぎじゃなくて、ひとつ石を投げたら20匹ぐらい鳥がドサドサッって落ちてきちゃうんじゃないかってぐらい、気持ちが興奮したのを覚えてます

たった1回・・・。深2時に"たった1回"参加しただけで、ここまで自分の感情が大きく動いたことは意外すぎました

それからというもの「できるだけ深2時に参加すること」が目的になっていきましたトサァ!

2.学び

ここからは深2時に参加し続けて「具体的に学んだこと」をまとめていきます

モチベーションと習慣

僕は、サボり魔で飽き性な性格なので、最初から「モチベーションに頼らない」ようにしてました

モチベーションは、日によってぐらぐら揺らぐ、キングオブ不安定ゼリー抹茶プリンちゃまです

「モチベーションに頼っての習慣づくり」は、たとえるなら海の上に家をたてようとするようなもの・・・

僕が心がけていたのは、とにかく深2時に参加すること、そして続けることでした

参加時間が15分だとしても、完成した曲の長さがたった3秒だとしても、作った曲はなるべく発表するようにしてました

継続のコツがあるとすれば、それは「続けること」以外にないと言っても過言じゃあありません!!!!

どれだけ目標が低くても、どれだけ不格好でも、どれだけ小さな歩みだったとしても、とにかく続けることを最優先に考えてました

たぶん最初から「超すごい曲を作ったろう!」とか思ってたら今頃もう作曲やめてると思います←

「2時間」の使い方の変化

始めたばかりの頃は、当然2時間なんて集中できるはずもなく、15分ぐらいで「うわあ、ダメだ~。曲にならないよ~」なんて焦ったりもしてました

でも、完成度がどうであれ、作った曲を発表することは決めてたので、

「うし~、もう少しだけクオリティを上げたら"完成"ってことにしようかな~」

と、だんだん制作時間を増やしていきました

慣れないうちは、たぶん2時間のうち15~30分ぐらいしか集中できてなかったと思います

ほかの時間は、プリセットやサンプルパックをこねくりまわしていただけ。つまり、1時間半ぐらいはただ悩んでただけ・・・

でも、最初から上手くできるなんて思ってなかったし、上手く作ろうとも思ってなかったので、いくらか気分は楽だったんですよね

もちろん、焦り、悔しさ、ストレスは半端なかったです。それでも、辛いのは覚悟の上だったからこそ、自分を追い込むようなことはしないようにしてました

参加したらそれでオッケー! 曲を発表できたら100点満点!!!!

それでも「できなかった悔しさ」は残るので、その気持ちをバネに、スキマ時間でいろいろなことを勉強するようになっていきました

DAWや音源ソフトの使い方、ジャンル別の曲の作り方、2時間のなかでどう効率的に曲を作るか、とかとか・・・

僕は、自分は少しでもつまらないと思ったら続かないタイプなので、とにかく楽しいことを優先するように心がけてました

勉強でも、練習でも、楽しいこと以外はやらない! それが、深2時を300回続けられてるコツです

リファレンス(見本)曲の重要性

いまでも、深2時に参加するときは、できるだけ「お手本(リファレンス曲)」を探すようにしてます

僕のように、これまであんまり音楽をきいてこなかったとか、きいてきた音楽のトータル量が少ないとかだと、それだけ「作曲アイデアの引き出し」も乏しくなりがちです

だから、これから作る曲の方向性を決めるためにも、できるだけ毎回、YouTubeで「こんな感じにしようかな~」とお手本の曲を探すようにしてます

深2時のお題の発表が21時なので、22時の開催時間まではなるべく確保し、ちょっとでも音楽に触れる時間を増やすってことですね!!!!

最近は、経験値が溜まってきたのか、サボり癖が出てきたのか、リファレンス曲を探さずに曲を作ることも増えてきたけど、お手本があるとそれだけ成長が早い気もします

3.挑戦と失敗

振り返ってみると、なんだかんだで挑戦と失敗の連続だったなあって思います

深2時には気楽に参加するように心がけてはいたものの、慣れるまではやっぱり"不安"や"緊張"を感じてました

「ちゃんと曲を作れるかなあ」「そもそも曲になるかなあ」「ゴミ曲ができるだけなんじゃないかなあ」

自分との戦いだとは思ってても、メンタルの状態によっては、ほかの参加者と自分の実力の差に圧倒されて、やる気を失ったり、焦りを覚えたりすることもありました

そういうメンタルの問題をどうにかしようと思って、これまでいろいろと試行錯誤を繰り返してた時期もあります

参加の時間を深夜ではなく早朝にしてみたり、ほかの参加者の曲をきくタイミングを「メンタルの疲れ切った夜」から「まだ元気のある日中」にしてみたり・・・

いまはとりあえず一定のスタイルに落ち着いてますが、これまで少なくとも100回以上はパターンや条件の変更を試してきたように思います!!!!

調子がいいタイミングって、一日の中でもけっこう限られてるし、人によってもぜんぜんちがうものです

僕はいまでこそ「深2時の開催時間になると勝手に全集中モードに切り替わる」にようになりましたが、最初のことは30分ごとに、

『二度とやらんわ こんなクソゲー!!!!』

と言ってお布団ダイブを決めては、10分後にまた再開するというのを繰り返してました

続ければ、続くもんですね~~~

      4.感じた変化

      スキルの向上を実感したとき

      2時間の制約のなかで曲を仕上げるっていうのは、ホントに「いろいろな力」を必要とします

      集中力、精神力、決断力、統合力、作曲アイデアの引き出し、MIXやマスタリングのスキルなど・・・

      最初はゼロに近いステータスだったのも、参加回数を重ねていくうちにだんだんと成長していきました

      特に「スキルの向上を実感したエピソード」にこんなものがあります

      以前、作曲依頼をもらったとき、スケジュールの都合でかなり急いで曲を作る必要があったんですが・・・

      なんと、半日のうちにラフ案の3曲を作ることができたんですよね!!!!

      このときの集中っぷりときたら自分でもびっくりしました

      しかも、もともとの依頼は「1曲の納品」だったんですけど、クライアントさまの意向で最終的に3曲中2曲が採用されることに!

      こういった場面以外でも、創作活動を続けてると「深2時やっててホントによかったあ~」と思うことは何度もあります

      いまでは「深2時は、作曲に必要なスキルを総合的にあげてくれる!」と自信をもって言えますね

      まだまだ勉強不足、実力不足なところもたくさんありますが、少なくとも、ガチ初心者の頃に感じていた「真っ白なプロジェクトファイルに対する恐怖心」は克服できたように思います◎

      「未完成テクニック」

      でも、やっぱり2時間では曲のクオリティに限界があるんですよね。つまり、深2時で作った曲はどれも未完成なのだ!!!!

      前にどっかで「人間は未完了の作業があると完成させたいと思う生き物」ってきいたことがあったので、あるときからそれを利用するようになりました

      つまり、あえて中途半端な、自分な納得いかない部分を残して、深2時の曲を発表するってコト

      僕は「深2時で作った曲を後日ブラッシュアップしてYouTubeにアップ」してるんですけど、そのきっかけを作る意味でも「未完成テクニック」を使ってます

      5.具体的な成果

      TVアニメや某有名VTuberグループでの楽曲採用、フリーBGM総ダウンロード数10,000回突破、ニコニコでの作品採用例1,000以上、複数のYouTubeチャンネルで登録者1,000人突破・・・

      こういった成果のほとんどは「深2時に参加し続けていたからこそ達成できたもの」だと思ってます

      深2時の存在があったからこそ、音楽制作が習慣になって、日常になって、生活の中心になって、たくさんの曲が生まれるきっかけになったんじゃないかなあって。

      曲を作ることが当たり前になってくると、音楽に関するアンテナが強くなるのか、脳みそくんが勝手に「お役立ち情報」をキャッチしてくるようになるんですよね

      音楽制作に関する知識はもちろん、発信活動のアイデアも次々に出てくるようになったのにはめちゃ驚きました

      このDTMブログもいつの間にか月2~3万以上の人に読んでもらえるようになったし、縁あって書籍掲載もしていただけたし・・・

      「ただの運」っていえばそれまでだけど、深2時に参加し続けて、音楽が生活の中心になって、身の回りで大きな変化が起きまくってるのは無関係じゃない気がしてます!!!!

      6.続けるための3つのコツ

        ①小さくても続けること

        成長したいとか、成果を出したいとか、そういう「少しでも上を目指したい気持ち」をモチベーションにがんばるのもいいかもしれませんが・・・

        まずは、とにかく「続けることにフォーカス」したほうが良い結果につながるんじゃないかなって思ってます

        別に「成長」や「成果」を目的にしなくても続けてさえいれば結果は勝手についてくるし、曲作りそのものを楽しんだほうが継続もしやすいです

        僕が深2時に参加し始めた頃、続けるために掲げてた目標は「DAWを開く」っていうひとつだけでした

        曲にならなくてもいいし、途中で諦めてもいい。でも、企画が始まったら、とにかく一度、DAWを開く・・・

        極端にハナシ、300回、コレを続けただけです

        ほとんどの場合はDAWを開くだけで終わらず、結局はなんとか曲のようなものに仕上げて、投稿してました

        正直、いまでも毎日の目標は「DAWを開く」だけです

        エネルギーをもっとも必要とするのは、いつだって、なんだって、はじめの一歩なんですよね

        DAWを開きさえすれば、今日は"満点のはなまる"でいいのだ!!!!

        ②成果を焦らないこと

        成果って、びっくりするほど、すぐには現れません・・・

        だから、自分がなかなか成長できないことに焦る必要はないし、ライバルがどれだけ大きな結果を出していようと気にしなくてもいいと思うんです

        大事なのは、やっぱり"プロセス"に目を向けること。音楽を作ってるって行為自体を楽しんで、それに満足すること

        はっきり言って、成長を実感できるタイミングなんて、これまで300回参加したうち、両手で数えるぐらいもないです

        自信をもって「完璧な曲ができた!」なんて言えるのは、正直、1曲もないです

        でも、これまでの道のりを振り返ってみたら、確実にスキルは向上してるし、技術面でも、精神面でも大きく成長してるのは間違いありません!!!

        とにかく、焦らないこと。楽しく思えないときは休むこと。スランプを恐れないこと

        「停滞」は、成長してる証拠と思って一歩前進することォ! 止まるんじゃねぇぞ・・・

        ③たくさん失敗すること

        深2時はとにかく時間が足りないです!

        2時間のうちに曲を作って、MIXして、マスタリングして、動画を作って、Xに投稿する・・・

        「あらまちゃ・・・おかしい・・・どう考えても時間が足りないゾ・・・」

        毎回、自分の理想にはほど遠いクオリティだし、10回中3回ぐらいは自分の実力不足が悔しくて夜も眠れないことがあります

        でも、それでいいと思うんです。たくさん失敗して、たくさん悔しい思いをして、それがだんだんと「続ける理由」になっていくんじゃないかなって!

        時には、だれかと比べて悔しいと思うことも必要かもしれませんが、少なくとも僕は「昨日の自分と比べて悔しい思いをしたほうが得られるものが多い」って考えです◎

        敵はいつだって自分。負けてもいいし、逃げてもいい。だけど、いつかは倒さなきゃならない・・・

        そのために、今日も僕はDAWを開くってワケ(完)

        • この記事を書いた人

        おゆひよこ

        楽曲制作を始めたばかりのDTM初心者に向けて、作曲方法や音楽機材、プラグインの情報などを発信しています|実績・プロフィール

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