iZotope「Neutron 5」の新機能と改善点を解説！プロ級ミックスを手に入れる方法

こんにちは、おゆひよこ(@oyu_sound)です

DTMでプロフェッショナルなミックスを実現するのは大変ですよね。特に、自分で制作からミックスまで手掛ける方にとっては、膨大な時間と技術が必要・・・

そこで登場するのが、iZotopeの最新プラグイン「Neutron 5」です。このツールは、AIを活用してミックスを自動的に仕上げてくれる、まさに夢のミキシング・スイートなのです！

初心者からプロまで、誰でも使いやすく、なおかつ高品質なミックスが可能です。今回は、このNeutron 5の魅力とその機能について、詳しく解説していきます

※記事の最後に各機能を詳しく解説したフル動画も用意してます。ぜひこちらも参考にしてみてください

Neutron 5がもたらすミキシングへの影響

Neutron 5は、AIと最先端のエフェクト技術を駆使し、ミキシング作業を劇的に効率化します。 全11種類のプラグインを組み合わせることで、DAWの枠を超えた自由なサウンドデザインが可能になりました

特に、エフェクトが音に与える影響をリアルタイムで視覚的に確認できる点は、プロフェッショナルな音楽制作において大きなアドバンテージです

また、「Balance Assistant」や「Target Library」といった機能により、各トラックのバランス調整や、目指すサウンドへのチューニングを迅速かつ正確に行うことができ、ミックス作業を大幅に効率化できるのもうれしいポイント

Neutron 5の基本｜ミキシングのAIアシスタント

Neutronシリーズの特徴は、トラックにインサートしてボタンを押すだけでAIが自動的にミックスをしてくれることです

以前のバージョンでもミックスの自動化は可能でしたが、Neutron 5ではさらに進化し、細かな調整や新機能の追加で、精度と自由度がアップしてます

1. Mix Assistant

Neutron 5の「Mix Assistant」は、トラック全体の音量バランスや周波数の重なりを自動で調整してくれる機能です。たとえば、ボーカルトラックと他の楽器が被ってしまう問題をAIが即座に分析して、適切なバランスにしたり・・・

難しい設定や知識は必要なく、初心者でも直感的にミキシングのベースを作り上げられるのが最大の魅力です

2. Balance AssistantとVisual Mixer

さらに「Balance Assistant」と「Visual Mixer」も活躍します。この機能を使えば、複数のトラックの音量や配置を視覚的に確認しながら調整できるため、楽器やボーカルの位置や強弱を直感的に設定可能です

AIが分析して最適な配置を提案してくれるので、音作りの初心者でもバランスの取れたミックスが実現できるんですね

Neutron 5でさらに広がるサウンドの可能性

Neutron 5では、新たに3つのモジュールが追加されました。この新モジュールによって、サウンドのクオリティを向上させ、さらに細かなニュアンスを追求できます

【NEW】Clipper module（クリッパー・モジュール）

まず注目したいのが「Clipper module」です。このモジュールは、音量（RMS）を保ったままピークレベルを制御し、音割れを防ぎつつもパワーのあるサウンドを提供します

直感的な操作でトラックにパンチ感を加え、全体のクオリティを引き上げることができます

【NEW】Density module（デンシティ・モジュール）

「Density module」は、音の厚みを増し、トラックに深みを与えることができるモジュールです

アタック成分には影響を与えずにダイナミックレンジをコントロールするため、タイトなサウンドのままで迫力をアップさせたいときに便利です。特にドラムやベースなど、低音域を強調したい場合に活躍しそう

【NEW】Phase module（フェイズ・モジュール）

最後に「Phase module」は、複数マイクの録音で発生する位相のズレを補正するツールです。たとえば、ドラムセットやアコースティックギターなどで複数のマイクを使う場合、この位相のズレが音のクオリティを低下させる原因となります

このモジュールを活用すれば、マイク間の位相を調整し、よりクリアで力強いサウンドを得られます。もうMAutoAlignいらないかな？

※記事の最後に各機能を詳しく解説したフル動画も用意してます。ぜひこちらも参考にしてみてください

Neutron 5の便利機能

新機能の追加に加え、Neutron 5では既存の機能もさらに便利に改善されてます。以下の機能が、ミックスのクオリティと操作性をより高めてくれます

チャンネルモード

すべてのモジュールで、Mid/Side処理やアタック/サステイン処理など、より細やかな音作りができるようになりました！

Deltaボタン

各モジュールに追加された「Deltaボタン」は、適用されているエフェクトの差分だけを聴くことができるボタンです。たとえば、コンプレッサーで圧縮している部分やエキサイターで歪みを加えた部分のみを確認できます

これで、どのエフェクトがどの程度トラックに影響しているかを正確に把握できるので、微調整がスムーズに行えます。地味ですが、めちゃくちゃ助かる機能です！

改善されたAssistant View

「Assistant View」が改善され、さらに分かりやすくなりました。

このビューでは、トラックの各パラメータをまとめて調整できるため、Mix Assistantを使いながらさらに細かい設定が可能です。シンプルな画面で各エフェクトのバランスを調整することで、理想の音を簡単に作り出せます

視覚的にわかりやすいGUI

Neutron 5のインターフェースも大幅に改良され、視覚的なわかりやすさが向上しました。よりクリアな表示とカスタマイズ性により、自分のペースで音作りが進められます。初心者にとっては、ミキシングの勉強にもなる直感的な設計が特徴です

Neutron 5 ElementsとNeutron 5の違い

「Neutron 5 ElementsとフルバージョンのNeutron 5って何がちがうの？」

ここからは、Neutron 5 ElementsとNeutron 5の主な違いについてちょっと説明します

主な違い

• Neutron 5: プロ向けのフル機能版で、ミキシング用の11種類のプラグインがすべて利用可能です。新機能のClipperやDensityモジュールも搭載、トラック調整を自動化するMix Assistantも改良されてます
• Neutron 5 Elements: 基本機能に絞られた初心者向けの簡易版です。Mix Assistantは備えていますが、モジュールは一部のみ使用できます

具体的には・・・

• プラグインとモジュール: Neutron 5は11個のプラグインを搭載！　UnmaskやSculptorなどの高度なモジュールを含む一方で、Elementsは一部のみ
• ユーザーインターフェース: 両者とも視覚的に改良されてますが、Elementsは操作がよりシンプルで初心者に配慮したデザインです

価格と対象ユーザー

• 価格: Neutron 5は高価ですが、多機能。Elementsはより手頃で、特に予算を抑えたい初心者向け
• 対象ユーザー: Neutron 5はプロや中級者向け、Elementsは初めてミキシングに挑戦するユーザー向け

結論：フルバージョンで問題なし！

Neutron 5はプロ仕様で幅広いミキシング機能が必要なユーザー向け、Neutron 5 Elementsは予算や基本機能で十分な初心者向けです

ただし！　僕としては「予算が許すなら、フルバージョンのNeutron 5一択かな」という印象ですね

「まだ使い方がわからないから・・・」「宝の持ち腐れになっちゃうんじゃ・・・」

気持ちはわかります！　でも、Neutronはどんなシーンにも汎用的に使える万能選手なので、初心者の方も今から使い方を勉強しておくといいと思います

おゆひよこ

僕もDTMはじめて最初に買った有料プラグインはNeutronとOzoneでした

Neutron 5の活用シーンと今後の可能性

Neutron 5は、プロフェッショナルなスタジオだけでなく、ホームスタジオや個人制作においてもその真価を発揮します

特に、これからミキシングを学び始める初心者や、限られた時間で高品質なミックスを求めるミュージシャンにとって、Neutron 5は頼れるツールです

また、Neutron 5を含むMusic Production Suite 7との連携により、さらに多彩なサウンドデザインが可能となります。最新のiZotopeプロモーションと合わせて検討すると、制作環境をより充実させる絶好の機会になるかも？

プロの仕上がりを実現！Neutron 5の強力ツールを動画で徹底解説

Neutron 5の全体的な使い方やプロの活用法について知りたい場合は、こちらのフル動画をご覧ください